【薬剤師監修】痛みに使う市販薬の選び方|頭痛・腰痛・生理痛・喉の痛みを成分別に解説【保存版】

「頭痛に使う痛み止めと、生理痛に使う痛み止めは同じでいいの?」
「腰痛には飲み薬と湿布、どちらを選べばいい?」
「喉の痛みは、痛み止めだけでいいの?」

このように、“痛み”に使う市販薬は身近なようで、選び方に迷う方が多いと思います。

実際、市販薬に使われる成分は似ていても、

  • どんな痛みに使いやすいか
  • 胃への負担
  • 眠気の有無
  • 飲み薬か外用薬か
  • 風邪症状を伴うかどうか

で選び方が変わります。
たとえば、バファリンシリーズは頭痛・生理痛・腰痛など幅広い痛みに対応する一方で、製品ごとに特徴が異なります。ロキソニンSプレミアムシリーズは、つらい頭痛や生理痛に速く効く製品として案内されています。風邪による喉の痛みでは、総合感冒薬や喉向け製品が選択肢になります。

この記事では薬剤師の視点から、

  • 痛みに使う市販薬の基本の選び方
  • よく使われる成分の違い
  • 頭痛・腰痛・生理痛・喉の痛みでの選び分け
  • 受診を考えたほうがよい痛み
  • よくある質問

を、わかりやすく整理します。

※本記事は一般的な情報提供です。
突然の激しい頭痛、胸痛、激しい腹痛、息苦しさなどがある場合は、早めの受診や救急相談を検討してください。

目次

冒頭まとめボックス

  • 痛みに使う市販薬は、成分と症状の組み合わせで選ぶと失敗しにくいです。
  • 頭痛・生理痛・腰痛では、解熱鎮痛成分の飲み薬が選択肢になりやすいです。
  • 喉の痛みでは、風邪症状の有無で、総合感冒薬か喉向け製品かを考えます。
  • 胃が弱い人、持病がある人、妊娠中の人は、自己判断せず相談したほうが安心です。NSAIDs では使用上の注意の改訂も行われています。
  • 突然の激痛、息苦しさ、神経症状を伴う頭痛は、市販薬で様子を見すぎないことが大切です。

痛みに使う市販薬はどう選ぶ?

まず大事なのは、「どこが痛いか」だけでなく、「どんな痛みか」を見ることです。

たとえば、

  • ズキズキする頭痛
  • 首や肩のこりを伴う重い頭痛
  • 月経にともなう下腹部痛
  • 動くとつらい腰痛
  • 風邪っぽさを伴う喉の痛み

では、選び方が少しずつ変わります。
日本頭痛学会は、片頭痛は4〜72時間続く拍動性の痛みで、光や音、においがつらくなったり、吐き気を伴ったりすることが多いとしています。一方で、緊張型頭痛は片頭痛とは治療がかなり異なるため、区別が重要とされています。

つまり、
「痛み止めなら何でも同じ」ではなく、痛みのタイプに合わせることが大切です。

【結論】まずは「飲み薬が合う痛み」か「外用薬が合う痛み」かで考える

痛みに使う市販薬は、ざっくり分けると次のように考えると整理しやすいです。

頭痛・生理痛・歯痛など
→ 飲み薬の解熱鎮痛薬を考えやすい
腰痛・肩こり・筋肉痛など
→ 飲み薬に加えて、湿布や塗り薬も選択肢
喉の痛み
→ 風邪症状の有無で、喉向け製品か総合感冒薬かを考える
胃が弱い・眠くなりたくない
→ 成分や製品特徴を重視して選ぶ

つまり、
「どの成分が入っているか」と「痛みの場所・原因」を合わせて見ることが大切です。

よく使われる痛み止め成分の違い

1. ロキソプロフェン

ロキソプロフェンは、いわゆるNSAIDsのひとつで、頭痛、生理痛、歯痛などで広く使われる成分です。
ロキソニンSプレミアムシリーズは、つらい頭痛・生理痛に速く効く製品としてされています。

向きやすい痛み

  • 頭痛
  • 生理痛
  • 歯痛
  • 関節痛
  • 腰痛

2. イブプロフェン

イブプロフェンも、頭痛や生理痛、発熱などでよく使われる解熱鎮痛成分です。
イブプロフェンは解熱鎮痛薬としてだけでなく総合感冒薬にも配合される歴史ある成分とされています。バファリンシリーズでも頭痛・生理痛・腰痛など幅広い症状に対応するラインアップがあります。

向きやすい痛み

  • 頭痛
  • 生理痛
  • 発熱を伴う痛み

3. アセトアミノフェン

アセトアミノフェンは、発熱や痛みに使われる成分で、総合感冒薬にもよく入っています。
パブロンS錠はアセトアミノフェン配合のかぜ薬で、喉の痛み、頭痛、関節痛、筋肉痛などの緩和を効能としています。

向きやすい痛み

  • 風邪に伴う喉の痛みや頭痛
  • 胃への負担が気になる人で選択肢になることがある痛み

4. アスピリン

アスピリンも古くから使われている解熱鎮痛成分です。
アスピリンは100年以上使用されてきた成分で、痛み・発熱・炎症に効果を発揮するとされています。バファリンAは、頭痛などの痛みや熱を抑え、早く効いて、胃にやさしく、眠くなる成分が入っていない解熱鎮痛薬として紹介されています。

向きやすい痛み

  • 頭痛
  • 生理痛
  • 発熱

痛みの種類別|市販薬の選び方

1. 頭痛

頭痛では、まず片頭痛っぽいか、緊張型頭痛っぽいかで考えると整理しやすいです。
片頭痛はズキズキした拍動性の痛み、吐き気、光や音への過敏を伴いやすく、日常動作で悪化しやすいのが特徴です。緊張型頭痛はこれとは異なるタイプで、区別が重要です。

商品例

  • バファリンA
  • バファリンプレミアム
  • ロキソニンSプレミアム

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頭痛薬の違いと選び方

2. 腰痛

腰痛では、飲み薬だけでなく、湿布や塗り薬も選択肢になります。
特に動くとつらい、筋肉の張りを伴う、肩こりや筋肉痛に近いタイプでは、外用薬も使いやすいです。

考え方

  • 動くとつらい、広い範囲が痛い
    → 外用薬も選択肢
  • 痛みが強くて日常生活に支障
    → 飲み薬も選択肢

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腰痛に効く市販薬&対策グッズまとめ

3. 生理痛

生理痛では、解熱鎮痛成分の飲み薬が選択肢になりやすいです。
バファリンシリーズは生理痛にも対応する製品ラインがあり、命の母ホワイトは11種類の生薬で生理痛、頭痛、腰痛などの生理に伴う不調を改善すると案内されています。

商品例

  • バファリンプレミアム
  • ロキソニン系製品
  • 命の母ホワイト

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つらい生理痛に効くおすすめ市販薬

ロキソニンとカロナールの違い

4. 喉の痛み

喉の痛みは、風邪症状の一部なのか、喉の不快感が中心なのかで選び方が変わります。
パブロンS錠は、喉の痛み、頭痛、関節の痛み、筋肉の痛みなどを含む風邪症状の緩和を効能としています。龍角散ダイレクトは、のどの炎症による声がれ、のどのあれ、のどの不快感、せき・たん向けの製品です。

商品例

  • パブロンSゴールドW錠
  • 龍角散ダイレクト

比較表|痛みの種類ごとの選び方

痛みの種類主に考えたい薬ポイント
頭痛解熱鎮痛薬片頭痛か緊張型頭痛かも意識する
腰痛飲み薬+湿布・塗り薬筋肉由来か、動きで悪化するかも見る
生理痛解熱鎮痛薬、生薬系生理前後の不調もあるなら製品選びが変わる
喉の痛み喉向け製品、総合感冒薬風邪症状を伴うかで考える

市販薬を使うときの注意点

成分の重複に注意

総合感冒薬にも解熱鎮痛成分が入っていることがあります。
たとえばパブロンSパブロンゴールドW錠はアセトアミノフェン配合です。痛み止めを追加する場合は、成分が重ならないか確認が必要です。

NSAIDsの注意点

ロキソプロフェン、イブプロフェン、アスピリンなどのNSAIDsは、使用上の注意の改訂が行われており、心筋梗塞や脳血管障害に関する注意喚起も強化されています。持病がある人は自己判断で長く使わない方が安心です。

胃が弱い人・持病がある人は相談

胃が弱い、胃にやさしいものを選びたい、持病がある、妊娠中などの場合は、製品選びを慎重にした方が安心です。バファリンのブランドサイトでも、胃への刺激が少ない薬を飲みたいというニーズに応えるラインアップがあると案内されています。


受診を検討したほうがよいケース

次のような場合は、市販薬だけで様子を見すぎないことが大切です。

  • 突然の激しい頭痛
  • 顔のゆがみ、ろれつの回りにくさ、強いふらつきがある
  • 胸痛や息苦しさがある
  • 激しい腹痛がある
  • のどの痛みで水分も取りにくい
  • 痛みが何日も続いて強くなる
  • 痛み止めを使っても改善しない

厚生労働省の救急受診ガイドでは、突然の激しい頭痛、急な息切れや胸の痛み、激しい腹痛などは緊急性が高い症状として案内されています。

FAQ

Q1. 頭痛・生理痛・腰痛で同じ痛み止めを使っていいですか?

同じ解熱鎮痛成分が使われることはありますが、痛みの原因や体質、胃への負担、眠気の有無で選び方は変わります。バファリンシリーズでも頭痛、生理痛、腰痛など幅広い症状に対応するラインアップがあります。

Q2. 喉の痛みには痛み止めだけでいいですか?

風邪症状を伴うなら総合感冒薬、喉の不快感が中心なら喉向け製品も選択肢です。パブロンS錠は風邪症状の緩和、龍角散ダイレクトは喉の炎症による不快感やせき・たん向けです。

Q3. 胃が弱い人はどう選べばいいですか?

胃への負担が気になる場合は、製品特徴や成分を見て選ぶのが大切です。バファリンのブランドサイトでも、「胃への刺激が少ない薬を飲みたい」というニーズへの対応が示されています。

Q4. 片頭痛と緊張型頭痛は違いますか?

違います。片頭痛は拍動性で吐き気や光・音過敏を伴いやすく、緊張型頭痛とは治療がかなり異なると日本頭痛学会は案内しています。

Q5. どんな痛みでも市販薬で様子を見ていいですか?

いいとは限りません。突然の激しい頭痛、胸痛、強い腹痛、神経症状、息苦しさなどは早めの受診や救急相談が必要です。

まとめ

痛みに使う市販薬は、
「どこが痛いか」だけでなく、「どんな痛みか」「どんな成分か」で選ぶと整理しやすくなります。

  • 頭痛・生理痛
    → 解熱鎮痛薬が中心
  • 腰痛・筋肉痛
    → 飲み薬+外用薬も選択肢
  • 喉の痛み
    → 風邪症状の有無で選び分ける

このように考えると、必要以上に迷いにくくなります。

ただし、突然の激痛、神経症状、息苦しさ、長引く強い痛みは、市販薬だけで様子を見すぎないことが大切です。

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