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【分かりやすいExcel】MOS資格とは?難易度と勉強方法は?

エクセルやってるとMOSってのをよく聞くけど何?

MOSはスキルの証明書のようなものです。スキルがしっかり身についてますよ!といったものになります。

ここではMOSについて書いて行きたいと思います。少しでもMOSに興味があれば是非。

目次

そもそもMOSとは

Microsoft Office Specialist(MOS)は、Microsoft社が提供するOffice製品(Word、Excel、PowerPointなど)のスキルを証明する資格です。

この資格を取ることで、Office製品を操作できる能力を持っていることを証明できます。

つまりMOSを持っていることで、この方は基本的な事務作業に不可欠なスキル持っていると判断できるということになります。

MOSには、一般エキスパートの2つの難易度があり、それぞれの資格で異なるスキルが問われます。一般では基本操作を、エキスパートではさらに難易度の高い操作や機能を習得することが求められます。

一般はともかく、エキスパートと言われると少し「うっ・・」て思うかもしれませんが、一般の合格率は80%、エキスパートは60%ぐらいと言われています。
 ※MOSが公式に出しているものではなく、各パソコン教室などが出している値となりますので参考まで。
比較的合格率の高い資格と言えると思います。

MOSのこれまでの累計受験数は公式サイトに510万人を超えていると掲載されております(2024年7月31日時点)ので、決してマイナーな資格ではないと思います。

ちなみに資格でよく引き合いに出される簿記3級は年間30万人、FP3級は20万人を超えているとのことです。

MOSを取得するメリット

ではMOSを取るメリットは何か・・・

就職や転職に使える

なんと言ってもこれではないでしょうか。

特にExcelは企業での使用頻度が高いです。業務効率を高めるためにExcelを使用しており、そのスキルが高い方、もしくはある程度きちんと使える方を求めています。

例えばMOSのExcel資格を持っていることで、Excelに関する知識と操作スキルが証明され、採用担当者に好印象を与えることができる可能性があります。

企業によっては、資格取得者に対して給与の加算や資格手当が支給される場合もあり、きちんと評価していることがうかがえます。

ただし、受験数や合格率からみて、他のライバルと差別化になるかというと、そうでもないということもあるので十分注意が必要かと思います。

一方で、他の方が取得していて自分だけ取得していないと、それはそれで見劣りする可能性もあるので難しいところかなと思います。

スキルアップ

転職しない方でも、上記に書きましたように手当等ももらえる可能性も含め、スキルアップを狙う方もいると思います。

MOSのExcelで言えば、複雑な関数やマクロなどの応用操作も習得する必要があるため、幅広いスキルを身に付けることができるかと思います。これにより、業務効率が向上し、データの分析や報告書作成が迅速に行えるようになります。

そして実務でExcel使っていても、知らないことは意外と多く、こんな方法があったんだという気づきにもなります。

MOSの試験内容(概要)

MOSの試験内容の概要をこちらとなります。
accessやoutlookもありますが、一般的なword、excel、PowerPointについて記載します。

ちなみにPowerPointにエキスパートはありません。

スクロールできます
試験科目WordExcelPowerPoint
一般・文書の書式設定
・文書の保存、共有
・文書の検査
・文字列や段落の挿入
・文字列や段落の書式を設定
・文書にセクションの作成、設定
・表の作成、変更
・リストの作成、変更
・図やテキストボックスの挿入、設定
・グラフィック要素にテキストの追加
・グラフィック要素の変更
・コメントの追加、管理
・変更履歴の管理
・ブックにデータをインポート
・ワークシートやブックの書式設定
・オプションと表示をカスタマイズ
・共同作業のためにコンテンツの設定
・セルやセル範囲の書式を設定
・名前付き範囲を定義する、参照
・データを視覚的にまとめる
・テーブルの作成、書式設定
・テーブルの変更
・テーブルのデータをフィルター、並べ替え
・データの計算、加工
・文字列の変更、書式設定
・グラフの作成、変更、書式設定
・スライド、配布資料、ノートのマスターを変更
・プレゼンテーションのオプションや表示を変更
・プレゼンテーションの印刷設定
・スライドショーを設定、実行
・共同作業用にプレゼンテーションを準備
・スライドを挿入、変更
・スライドを並べ替え、グループ化
・テキストを書式設定
・リンクを挿入
・グラフィック要素を挿入
・スライド上の図形を並べ替える、グループ化
・表、グラフの挿入、書式設定
・SmartArt を挿入、書式設定
・3Dモデルを挿入、変更
・メディアを挿入、管理
・画面切り替えを適用、設定
・スライドのコンテンツにアニメーションを設定
・アニメーションと画面切り替えのタイミングを設定
エキスパート・文書とテンプレートを管理
・共同作業用に文書を準備
・言語オプション
・文書のコンテンツを検索
、置換、貼り付け
・段落レイアウトのオプションを設定
・スタイルの作成、管理
・文書パーツの作成、変更
・ユーザー設定のデザイン要素を作成
・索引の作成、管理
・図表一覧の作成、管理
・フォーム、フィールド、コントロールの管理
・マクロの作成、変更
・差し込み印刷
・ブックの管理
・共同作業のためにブックの準備
・言語オプションの使用、設定
・既存のデータを使用してセルに入力
・データに表示形式や入力規則の適用
・詳細な条件付き書式やフィルターを適用
・関数で論理演算を行う
関数を使用してデータを検索
・高度な日付と時刻の関数を使用
・データ分析を行う
・数式のトラブルシューティングを行う
・簡単なマクロの作成、変更
・高度な機能を使用したグラフの作成、変更
・ピボットテーブルの作成、変更
・ピボットグラフの作成、変更
なし

詳しくはMOSの公式ページをご覧ください。

MOS Excelの試験内容(詳細)

上記試験内容の概要を記載しましたが、どのような問題か気になると思います。

ここではMOS Excelについて想定されそうな問題を記載します。

【問題例1】セルにデータを入力し、書式を設定する

問題

セル「A1」には「売上報告書」というテキストが入力されています。このセルのフォントサイズを「16」に変更し、文字を太字にし、中央揃えにしてください。

回答手順

  1. セル「A1」を選択。
  2. Excelのホームタブにある「フォントサイズ」のドロップダウンから「16」を選択。
  3. 同じホームタブにある「太字」ボタンをクリック(Ctrl+Bでも可能)。
  4. 「ホーム」タブの「配置」グループで「中央揃え」をクリック。

【問題例2】SUM関数を使用して合計を求める

問題

セル「B2」から「B6」までに売上データが入力されています。このデータの合計をセル「B7」にSUM関数を使って計算しなさい。

回答手順

  1. セル「B7」を選択。
  2. 数式バーに次のように入力:=SUM(B2:B6)
  3. Enterキーを押して、合計を表示。

【問題例3】IF関数を使って条件付きのデータを表示する

問題

セル「A2」から「A10」には売上データが入力されています。このデータが100以上の場合には「合格」、100未満の場合には「不合格」という表示をセル「B2」から「B10」に表示するIF関数を使用しなさい。

回答手順

  1. セル「B2」を選択。
  2. 数式バーに次のように入力:=IF(A2>=100,"合格","不合格")
  3. Enterキーを押す。
  4. セル「B2」を「B10」までコピー。
    ・コピーの方法は「B2」をCtrl+Cでコピーして、「B10」まで選択しCtrl+Vで貼り付け
    ・「B2」のセルを選択肢、セルの右下隅に表示される小さな四角形(フィルハンドル)をダブルクリックしてオートフィル機能使用

【問題例4】データを元にグラフを作成する

問題

セル「A1」から「B5」に売上データが入力されています。このデータを使って、縦棒グラフを作成しなさい。

回答手順

  1. セル「A1」から「B5」を選択。
  2. 「挿入」タブをクリック。
  3. 「グラフ」グループの中から「縦棒グラフ」を選択。
  4. グラフが自動的に挿入されるので、必要に応じてタイトルやラベルを調整。

【問題例5】VLOOKUP関数を使用して他のシートからデータを参照する

問題

シート「商品リスト」には「商品コード」と「価格」が入力されています。シート「注文リスト」の「商品コード」を元に、VLOOKUP関数を使って「価格」をシート「注文リスト」に表示しなさい。

回答手順

  1. シート「注文リスト」で、価格を表示するセルを選択(例:C2)。
  2. 数式バーに次のように入力:=VLOOKUP(A2,'商品リスト'!A:B,2,FALSE)
  3. Enterキーを押す。
  4. フィルハンドルを使って、他の行にも数式をコピー。

【問題例6】ピボットテーブルを作成してデータを集計する

問題

売上データが入力されているシートを元に、ピボットテーブルを作成し、各商品の売上合計を表示しなさい。

回答手順

  1. データ範囲を選択(例:A1からC10)。
  2. 「挿入」タブをクリックし、「ピボットテーブル」を選択。
  3. ピボットテーブルの配置場所を選ぶ(新しいワークシートまたは既存のシート)。
  4. ピボットテーブルフィールドで、商品名を「行」に、売上を「値」にドラッグ。
  5. 自動的に売上合計が計算され、ピボットテーブルに表示さる。

【問題例7】条件付き書式を設定する

問題

セル「A2」から「A10」に入力された数値が、50以上の場合にはセルを緑色に、50未満の場合には赤色にする条件付き書式を設定しなさい。

回答手順

  1. セル「A2」から「A10」を選択。
  2. 「ホーム」タブの「条件付き書式」をクリックし、「新しいルール」を選ぶ。
  3. 「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択し、次の数式を入力:=A2>=50
  4. 書式を設定し、背景色を緑にする。
  5. 同様にして、50未満の条件を設定し、背景色を赤に設定する。

グラフの作成やvlook upについては、このブログ内でも記載してますので参考にしていただければと思います。

MOS Excel資格取得の費用と受験方法

受験費用の目安

MOSエクセル資格の受験費用は、試験のレベルや受験方法によって異なりますが、おおよその目安として以下のような費用がかかります。

  • 一般:1回の受験料は約10,000円(学割もあり)
  • エキスパート:1回の受験料は約13,000円(学割もあり)

決して安い金額ではないと思いますので、試験を受ける前にしっかりと準備をして、一度で合格することが経済的です。
また、公式テキストや模擬試験の費用も考慮に入れて、総額を計算しておくと良いでしょう。会社によっては、資格取得のための支援制度や試験費用を負担してくれる場合もあるので、事前に確認してみましょう。

試験の申し込み方法と会場

MOS資格試験は、全国各地の試験会場で受けることができます。

随時試験はほぼ毎日試験を開催しております。

申し込みは公式サイトからオンラインで行うことができ、試験日や会場のスケジュールに合わせて、自分に合った日程を選べます。

MOS Excelの学習方法

MOSエクセル資格の取得には、独学とスクール通いの2つの学習方法がありますが、それぞれの特徴を理解し、自分に合った方法を選ぶことが大切だと思います。

独学

メリットは、費用が抑えられる点です。
公式テキストやオンライン教材を使えば、自宅で自分のペースで学習が進められます。また、自分のスケジュールに合わせて自由に学べるため、仕事や家事と両立しやすいです。
しかし、疑問が出たときに質問できる環境がないため、自己解決力が求められます。

公式テキストはこちら↓↓

MOS Excel 365&2019 対策テキスト&問題集 (よくわかるマスター) [ 富士通エフ・オー・エム(FOM出版) ]

スクール

講師のサポートを受けながら学習できるため、分からない部分があればその場で質問できます。
特にパソコン操作やExcelに不慣れな人にとっては、直接指導を受けられることが大きなメリットです。ただし、費用がかかり、決まった時間に通う必要があるため、時間の制約を受けやすい点はデメリットと言えるでしょう。

スクール例はこちら↓↓

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まとめ

MOSは、日常業務の効率を向上させ、就職や転職、キャリアアップの場面で有利になります。

また、試験の内容は実務で役立つスキルが中心であり、資格取得に向けた勉強が実際の業務にも直結します。MOS資格の取得を目指すことで、自分のスキルをさらに磨きがかかると思います。

合格率も高いので、しっかり準備すれば十分合格可能です!!

一つの選択肢にでもなれば幸いです!

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この記事を書いた人

もともと医療業界で働いており、そこから心機一転、他職種に転職しました!

転職してからはエクセルやパワポなどに携わることが多く、使い始めは正直苦労が絶えなかったです。苦労した経験から、分かりやすくエクセルやパワポのスキルをお伝えしていきます!

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