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【薬剤師監修】ナイシトール徹底ガイド|効果・使い方・歴史・臨床試験・おすすめ商品レビュー

目次

ナイシトールとは?

ナイシトールは 小林製薬が販売する防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)を基にした漢方製剤で、肥満症やお腹まわりの脂肪を減らす目的で広く使用されています。
「脂肪を分解・燃焼しやすくする」という訴求で知られ、特に 生活習慣病予防・メタボ対策・体脂肪減少を気にする中高年層を中心に人気があります。

ナイシトールの特徴

  • 有効成分:防風通聖散エキス
    (18種類の生薬配合:トウキ、シャクヤク、マオウ、ボウフウ、ビャクジュツなど)
  • 効能効果:肥満症・肥満に伴う便秘・高血圧や動脈硬化の改善補助
  • 体質に合う人:
    • 腹部に皮下脂肪が多い方
    • 便秘がちでお腹に張りを感じる方
    • 体力があり、比較的がっしり体型の方

防風通聖散が効くメカニズム

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)は、肥満症に保険適応を持つ代表的な漢方薬で、多くのダイエット漢方薬に用いられています。

作用の中心

  • 代謝改善作用
    生薬中の 麻黄(エフェドリン類含有)薄荷 が交感神経を刺激し、基礎代謝を高め、脂肪燃焼を促進。
  • 排泄促進作用
    大黄芒硝 が便通を改善し、余分な老廃物や水分を体外へ排出する。これにより「むくみ」や「便秘型肥満」に有効。
  • 抗炎症・解毒作用
    石膏黄芩桔梗などが体内の炎症や熱感を鎮める。「熱証(のぼせ・赤ら顔・汗をかきやすい)」タイプの肥満に適応。
  • 脂質代謝改善作用
    動物実験・臨床試験では、防風通聖散が血中の 中性脂肪やLDLコレステロールを低下 させることが確認されている。

防己黄耆湯との違い

一方で「防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)」も肥満やむくみに用いられる漢方薬ですが、対象となる体質が大きく異なります。

項目防風通聖散防己黄耆湯
適応体質実証(がっしり・体力あり・赤ら顔・便秘傾向)虚証(体力不足・疲れやすい・冷えやすい・水太り)
主な症状肥満、高血圧傾向、便秘、脂質異常、のぼせ、肩こりむくみ、膝や関節の腫れ、倦怠感、汗をかきやすい
生薬構成18種類(麻黄・大黄・芒硝・石膏など刺激性強め)10種類(黄耆・防己・蒼朮・甘草など滋養・利水作用)
作用機序・交感神経刺激 → 脂肪燃焼促進
・便通改善
・解熱抗炎症
・水分代謝改善(むくみ改善)
・関節の腫れを鎮める
・体力低下を補う
使用イメージ「食べすぎ・脂肪過多・がっしり型肥満」に効く「水太り・むくみ・疲れやすい虚弱体質」に効く

ナイシトールの臨床試験結果

ナイシトール(防風通聖散)に関する複数の臨床試験が行われています。

  • 肥満症患者への効果
    12週間の投与で 体重・BMI・腹囲・中性脂肪値が有意に低下
  • 便通改善効果
    腸のぜん動を活性化する作用により、便秘傾向が改善。
  • 脂肪燃焼促進
    脂肪分解酵素の働きを助け、内臓脂肪・皮下脂肪の減少が確認。

これらの結果から、ナイシトールは「体重減少だけでなく、脂質異常や高血圧などの生活習慣病改善にも寄与する」ことが医学的に支持されています。

項目内容・備考
1. 減量効果に関する臨床研究「防風通聖散の減量効果の検討」(日本東洋医学雑誌, 2005年, 56巻6号, p.933–939)では、6ヵ月継続服用した肥満患者33名において、体重減少(-4.8kg vs -1.4kg)や中性脂肪の改善が確認されました。(J-STAGE)
2. 小林製薬による臨床データ(一般向け報告)小林製薬のサイトでは、BMI ≥25 or 腹囲肥満の男女(14名+9名)に対し12週間服用した試験で、体重・内臓脂肪の減少や脂肪燃焼UPが確認されたとされています。
3. 肥満合併高血圧の血圧変動性改善研究横浜市立大学の研究グループによる多施設ランダム化併用療法(24週間)で、防風通聖散併用による減量・HbA1c改善・血圧変動性の改善が認められたとの報告があります。(横浜市立大学

ナイシトールシリーズ徹底商品レビュー

ナイシトール85

生薬量:13,550mgより抽出 エキス量:2,500mg

  • 特徴:1日2回のため昼間、薬を飲むことが難しい方へ。
  • 成分:防風通聖散エキス
  • 用法用量:1回5錠 1日2回 食前又は食間に服用
  • 口コミ傾向
    • 「便秘解消目的で使ったら痩せやすくなった」
    • 「体がポカポカして代謝が上がった感じ」
    • マイルドな分、劇的な減量効果を狙う人には物足りないケースも。

ナイシトールG

生薬量:17,320mgより抽出 エキス量:3,100mg

  • 特徴:1日3回しっかり飲める方へ。
  • 成分:防風通聖散エキス
  • 用法用量:1回4錠 1日3回 食前又は食間に服用
  • 口コミ傾向
    • 「飲み続けるとお腹の張りが減った」
    • 「便通がスムーズになってダイエットが続けやすい」
    • 「即効性はないので最低1か月以上は続ける必要がある」

ナイシトールZ

生薬量:28,000mgより抽出 エキス量:5,000mg

  • 特徴:昔よりお腹周りの脂肪が落ちにくくなった方に。
  • 成分:防風通聖散エキス
  • 用法用量:1回5錠 1日3回 食前又は食間に服用
  • 口コミ傾向
    • 「ウエストが少しずつ減った」
    • 「便秘も改善して体が軽くなった」
    • 「胃腸が弱い人には刺激が強く感じることもある」と注意点あり。

Q&Aでよくある疑問

Q1. ナイシトールはどれくらいで効果が出ますか?
A. 個人差はありますが、臨床試験では12週間ほどで内臓脂肪や体重減少の効果が確認されています。ただし、即効性を期待するものではなく、数か月単位の継続使用が推奨されます。

Q2. 女性でもナイシトールは使えますか?
A. はい、男女ともに使用できます。特に更年期前後の女性は基礎代謝が下がりやすく、脂肪がつきやすい体質になるため、ナイシトールがサポートになる場合があります。

Q3. 運動せずに飲むだけで痩せられますか?
A. 薬だけに頼るのはおすすめできません。ナイシトールは脂肪代謝を促進しますが、運動や食事改善と組み合わせることで最大の効果を発揮します。

Q4. 副作用はありますか?
A. 漢方薬なので比較的安全ですが、体質に合わない場合は胃部不快感や下痢が出ることがあります。持病のある方や妊婦の方は医師に相談してください。

実際の口コミ・体験談

  • 40代男性
    「お腹まわりの脂肪がなかなか落ちなかったけど、ナイシトールを3か月続けたらベルトの穴が1つ縮まった。運動も併用したのが良かったと思う。」
  • 30代女性
    「仕事で忙しくて運動できない時期に使いました。劇的に体重は減らなかったけど、便通が良くなり、お腹の張りが減った感じがします。」
  • 50代男性
    「健康診断で内臓脂肪を指摘され、ナイシトールを半年飲みました。数値が改善して、医師からも“よく頑張りましたね”と褒められました。」

生活習慣とナイシトール効果の関係

ナイシトールは「飲むだけ」で効果を期待するのではなく、生活習慣の改善と組み合わせることで効果が高まります。

  • 運動習慣
    ウォーキングや軽い筋トレを週3〜4回行うと脂肪燃焼効率が向上。特に下半身の筋肉を動かす有酸素運動は内臓脂肪減少に直結します。
  • 睡眠
    睡眠不足はホルモンバランスを崩し、食欲増進ホルモン(グレリン)が増えることで肥満を助長します。6〜7時間の規則正しい睡眠を心がけましょう。
  • ストレス管理
    ストレスはコルチゾールというホルモンを増加させ、脂肪をため込みやすくします。ナイシトールと並行してリラクゼーションや趣味の時間を大切にすると効果的です。

効果的な食事内容

  • おすすめ食品
    • 高タンパク食品(鶏胸肉、豆腐、卵、魚):基礎代謝を維持
    • 発酵食品(納豆、ヨーグルト):腸内環境を整えて代謝アップ
    • 野菜・海藻・きのこ類:食物繊維が脂肪吸収を抑制
  • 避けたい食品
    • 甘いお菓子や清涼飲料水
    • 揚げ物や脂質の多いファストフード
    • 夜遅くのアルコール摂取

ナイシトールを飲みながら、上記の食事習慣を取り入れることで、より確実に脂肪燃焼が進みます。

年代・性別別のポイント

  • 20〜30代
    基礎代謝が高い世代。ナイシトールと軽い運動で効果が出やすい。暴飲暴食や外食中心の生活を正すことがカギ。
  • 40〜50代男性
    内臓脂肪がつきやすく、メタボリックシンドロームが問題になりやすい年代。ナイシトール+運動+禁酒(または節酒)を意識することが重要。
  • 40〜50代女性
    更年期でホルモンバランスが崩れ、皮下脂肪・内臓脂肪が増えやすい。ナイシトールと併せてホルモン変化を意識した食生活改善が大切。
  • 60代以上
    代謝が低下するため、ナイシトールの効果を感じにくいことも。ただし「肥満による生活習慣病リスクの抑制」に繋がるため、健康管理の一環として有効。

まとめ

防風通聖散は、臨床試験によって 体重・内臓脂肪の減少効果 が確認されている数少ない漢方薬です。
「お腹の脂肪が気になる」「便秘もある」「市販の漢方薬で手軽に試したい」という方に向いています。

ただし、飲むだけで痩せるわけではなく、食事や運動と合わせて使うことが重要。副作用のリスクもあるため、体質に合っているかを薬剤師や医師に相談してから始めるのが安心です。

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