近年、スマートウォッチに代わる新たな健康管理デバイスとして注目を集めているのが「スマートリング」です。中でも2024年以降、日本市場でも本格展開されたRingConn(リングコン)Gen2シリーズは、睡眠トラッキング・無呼吸検出・SpO₂・体温測定などを網羅し、非常に高い性能を持ちながらも月額サブスクリプションが不要という特徴を備えています。
本記事では、RingConn Gen2の公式情報・英語レビュー・実使用者の声などを踏まえて徹底的にレビューしていきます。
RingConnとは?
RingConnは、米国と中国に本拠を置くスマートウェアラブル専門ブランドで、主に指輪型の健康モニタリングデバイスを展開しています。最大の特長は以下の通りです
- 月額サブスク不要(Oura Ringとの違い)
- 睡眠時無呼吸症候群の検出機能
- 12日間以上のバッテリー駆動時間
- 医療レベルの精度を目指したセンサ設計
- Apple Health / Google Fit / Strava連携対応
- 超薄軽設計(2 g台)で装着感に優れる
RingConnは2023年にクラウドファンディングから始まり、2024年にはAmazon USなどでも高評価を獲得し、現在は日本語正規代理店「ACALIE」を通して国内販売が本格化しています。
RingConn Gen2の主なスペック
項目 | RingConn Gen2 |
---|---|
サイズ展開 | 6号~14号(USサイズ) |
重量 | 2~3g ※サイズにより異なりる |
素材 | 航空機宇宙グレードの合成チタン工ポキシ樹脂 |
防水性 | IP68 / 10ATM |
バッテリー持続 | 最大12日間 |
センサ | PPG、温度センサ、3軸加速度計 |
対応OS | iOS / Android |
価格 | 約52,800円 |

主な機能とメリット
①睡眠トラッキング&睡眠時無呼吸検出
心拍・血中酸素濃度(SpO₂)・体表温度・動きなどから睡眠ステージを解析。特にGen 2は、**睡眠時無呼吸検出(AHI指標)**に独自対応し、90%以上の精度とされ、医療機関との共同開発成果もあるとのこと
②ストレス管理
心拍変動(HRV)を元に、日々ストレススコアを算出。AIアルゴリズムにより「バランス」「リラクゼーション」などのアドバイスも提供。
③24時間バイタルモニタリング
RingConnは1日中、以下の生体データを取得し続けます
皮膚温変化(発熱・排卵サイクルの兆候検出)
心拍数(安静時・運動時)
HRV(心拍変動)→ ストレス評価に活用可能
SpO₂(血中酸素濃度)
④アクティビティ計測
運動自体の自動検出は限定的ですが、歩数・消費カロリー・運動スコアなど基本的な活動指標はキープ。運動モードも4種類搭載
⑤長寿命バッテリー
Gen 2は10–12日、専用充電ケース併用で最大150日。Gen 2 Airでも8–10日間、Dockタイプの充電器で対応
実際のユーザー体験
- Redditでは「睡眠トラッカーと歩数計が素晴らしい」「米$200で性能は無敵」と高評価。
- 他ユーザーは「2週使ったらApple Watchと同等レベルに精度が上がった」と報告。
- メディアレビューでは、「軽量・薄型設計・価格が競合より安く精度良好」とまとめられている
- 欠点として、アプリUIやAIアシスタントの改善余地、運動検出の柔軟性が指摘されています。
海外レビューまとめ
- 「Oura Ringと同等の機能を、サブスクなしで使える唯一の選択肢」
- 「Air版は軽く装着感も良好。センサ性能は非常に高いがアプリUIにはやや改善の余地あり」
- 「バッテリーは11日持った。睡眠検出もPSGと近い結果。だがサイズ選びに注意」

Oura RingとRingConnの主な違い
比較項目 | Oura Ring Gen3 | RingConn Gen2 |
---|---|---|
価格帯 | 約$199〜(為替により変動) | 約52,800円(日本正規代理店) |
月額料金(サブスク) | 必須($5.99/月、日本円で約1,000円) | 不要(買い切り) |
バッテリー持続時間 | 約5〜7日 | 約10〜12日(ケース併用で最大150日) |
睡眠時無呼吸検出 | ✕(簡易的な呼吸スコアのみ) | ◯(AHIベースの自動無呼吸検出) |
サイズ展開 | US6〜13 | US6〜14 |
重さ | 約4〜6g(モデルにより差あり) | 約2.9g(非常に軽量) |
アプリUIの完成度 | 高い(多言語対応、UI完成度が高い) | やや素朴だが直感的、日本語対応も改善中 |
健康モード | 睡眠、心拍、体温、周期、準備スコア | 睡眠、無呼吸、HRV、SpO₂、温度、ストレス |
連携サービス | Apple Health, Google Fit, Natural Cycles | Apple Health, Google Fit, Strava |
対応OS | iOS / Android | iOS / Android |
サポート言語 | 英語、他多言語(※日本語一部あり) | 日本語公式代理店あり(ACALIE) |
Oura Ring のメリット・デメリット
メリット
- 洗練されたUIとアプリ連携
- 睡眠・体調・準備スコアの提案精度が高い
- 市場実績が長く安心感あり
デメリット
- 月額課金が必須(買い切りではない)
- 睡眠無呼吸検出の精度は低い(SpO₂はあるが解析されない)
- 本体がやや重め
RingConn のメリット・デメリット
メリット
- サブスク不要(買い切りでフル機能使用可能)
- 無呼吸症候群のAHI指標を自動測定
- バッテリーが長持ち(10日〜12日)
- 非常に軽く、装着感が快適
デメリット
- アプリUIはOuraよりシンプル
- サードパーティ連携がまだ少なめ
- 初期はサイズ選びに失敗しやすい(→サイジングキット必須)
RingConnはこんな人におすすめ
✅ 睡眠無呼吸が心配だが病院に行くのが億劫な人
✅ 月額料金なしで健康管理を始めたい人
✅ 軽くて目立たないデバイスを求めている人
✅ 日中はアクセサリ感覚で使いたい人
まとめ
RingConnは、スマートリング市場において極めてバランスの取れた製品です。医療レベルの睡眠トラッキング機能を有しながら、月額費用なし、軽量、長時間駆動、さらに見た目もアクセサリとして違和感がありません。
Ouraや他社と比較しても機能対コストパフォーマンスは極めて高く、特に”睡眠の質”に本気で取り組みたい人には最有力の選択肢となるでしょう。
※本記事は公式情報および海外レビューを基に構成しています。購入前には必ず正規販売店の最新情報をご確認ください。