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【調剤事務(薬局)】どんな仕事?未経験でも大丈夫?そんな疑問にお答えします!

これから調剤事務の仕事に就こうかなと思っている方にできるだけイメージがつくようにお話できればと思います!

目次

調剤事務の仕事

調剤事務はその名の通り調剤薬局の事務で、調剤薬局の受付に座っていることが多いと思います。

性別はほぼ女性だと思います。私は男性で調剤事務の方にお会いしたことがありません。(男性の調剤事務の方がいましたら申し訳ございません。)

調剤事務として勤務した際、どの薬局でも共通となる仕事としては

①患者さんの対応(処方せん受け取りや患者さんからの質問の薬剤師への橋渡しなど)
②処方せんの入力(レセプトコンピューター、通称レセコンに処方情報を入力)
③レセプト請求(保険の請求をするものとなります)


薬局によっては仕事となるものとして

④医薬品やOTCなどの商品、薬局内備品等の発注・入庫作業、在庫管理
⑤薬剤師のサポート(薬剤師の指示のもと、薬の取り揃え)

があります。

正直これだけではイメージがつかないと思いますので、それぞれさらに細かくご説明していきます。

ちなみに調剤事務は調剤薬局で働いている方を言いますが、
同じような言葉で医療事務があります。医療事務はどちらかというと、病院やクリニックの受付で働いている方を言います。

関連記事はこちら▼
【医療事務】未経験からなるには!?仕事内容やスキル、面接で質問される内容についてお答えします!

①患者さんの対応

これは簡単に言えば接客ですね。

接客ですが「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」のような接客はしないです。

患者さんも病気になりたくてなったわけではないので、普通の「こんにちは」のような挨拶と、「お大事に」といった言葉を使います。

また物を売ることがないので、患者さんを持ち上げたりすることなく、どちらかというと親身になって話を聞いてあげるほうが姿勢としては正しいでしょう。

もちろん一種の接客ですので、中にはクレームを言ってくる患者さんや精神疾患をお持ちの患者さんもいますが、他の接客(業界)に比べればクレームを言ってくる方は少ないのではないかなと思います。待ち時間が長くて、それに対するご意見はよくいただきますが・・・。

ちなみにクレームの例としては

こっちは病人なんだから早くしろよ!!

印鑑が曲がってる!なんでこんな仕事もできないんだ!?責任者出せ!

(間違った薬が渡ってしまい)殺す気か!!

みたいなのはたまにあります。(例はまだまだあります)

もちろんそのあたりの対応は薬剤師にお任せしてしまっていいと思います!

その他の仕事としては、処方せんを受け取る際、患者さんがこの薬をどうしてほしいや、質問等を言われることがありますので、それを薬剤師に伝えることです。

さらには、患者さんが初めてこの調剤薬局に来た際に問診票といわれるアンケート用紙の記載をお願いしに行きます。

正直、薬剤師より調剤事務の方のほうが患者さんと接する機会が多いと思いますし、その分、患者さんと仲良くなっていることも多い気がします。

①に関してはコミュニケーションが取れれば問題ないと思います。人付き合いが苦手な方はあまりお勧めしません。

②処方せんの入力

調剤事務の仕事のメインの仕事と言えば、処方せんの入力だと思います。

処方せんを患者さんから受け取った後、レセプトコンピューターというものに処方せんの情報を入力します。レセプトコンピューターというと大げさに聞こえますが、パソコン内にある専用ソフトの中にデータを入力していくと思ってください。

そこで入力するのが、性年代、住所、電話番号に始まり保険証情報や処方された薬の内容となります。

・保険証情報

皆さんが持っている保険証情報を入力します。ただ、これからはマイナンバーも普及してきて、そのあたりの入力は簡単になってきます。実際に、現状オンライン資格確認といわれるものもあり、だいぶ簡単です。

・処方された薬

 ムコダイン錠500mg 3錠
 毎食後       14日分

上記のような内容をソフトに入れてきます。
全部手打ちではなく、ムコダインであれば「ムコ」のように数文字入れれば候補を出してくれますので、それを選択します。錠数や日数は数字を打つだけ、用法(ここでは毎食後)はショートカットキーがあります。

ただ、処方せんに記載されている薬は1種類とかではなく、多い方は何十種類もありますので、それをミスのないように打ち込んでいくことが必要となります。

その他にも特殊な用法や、まとめる方法など細かな操作は必要ですが、それは覚えれば十分対応できると思います。

薬局によってはバーコードリーダーが導入されていて、読み込むだけで保険証情報や薬の情報がソフトに一気に入る場所もあります!

とはいっても、どうしても保険の内容や薬のある程度の名前、用法などに慣れていく必要がありますのでこの②は少し大変に感じるかもしれません。

③レセプト請求(レセ請求)

皆さんは医療を受ける際に、3割負担(保険によって1割などもあります)という言葉をよく聞くと思います。

これは治療費(10割)のうち3割しか負担しないというものです。そうすると、残りの7割はどうするの?という話になってきます。

その7割を貰わないと、薬局としては経営が成り立たなくなります。そこで、7割分を請求するのがレセプト請求です。

先ほど、処方せんの情報をソフトに入力する仕事がありましたが、入力することで患者さんが負担する3割が自動的に計算されています。つまり残り7割も情報として持っています。
その情報を使って、社会保険診療報酬支払基金や国保などに請求します。

請求の仕方はも現在は基本的にオンラインになっていますので、やり方さえ覚えてしまえば、あとは作業です。

ただ社会保険診療報酬支払基金や国保などに請求したが、実は処方せんの入力が間違っていると返戻といってその部分だけ請求できず差し戻されます。

返戻があった場合は、修正して再請求をします。(返戻は、本来入ってくるタイミングでお金が入ってこないので、資金繰りが苦しい薬局では大事です。)

④医薬品やOTCなどの商品、薬局内備品等の発注・入庫作業、在庫管理

これは薬局によってやり方はまちまちになりますので、私の知る限りをお伝えします。

・医薬品の発注作業

まず、医薬品の発注ですが、処方せんを受けるごとに医薬品を患者さんに渡しますので在庫が減っていきます。そのため毎回発注が必要となります。

医薬品の発注は空いた箱をもとに発注する(空いた箱のバーコードを読み込む)か、
一定数の在庫を切ったら発注する発注点による発注があります。

どちらも難しいことはないので問題ないと思います。

・医薬品の入庫作業

これもなんてことはないです。医薬品卸が持ってきた伝票通りに数値を入力していく作業となります。

・備品の発注作業

これも、コピー用紙やインク、薬袋など薬局内で使用する備品をア〇クルなどで発注する作業になります。

ですので、④で掲げている作業は特に問題ないかなと思います。

⑤薬剤師のサポート(薬剤師の指示のもと、薬の取り揃え)

ここはやってる薬局とやってない薬局で完全に分かれると思います。

薬剤師の指示のもと、薬を揃えます。

先ほどの処方せん入力にも出てきましたように

ムコダイン錠500mg 3錠
毎食後       14日分

であればムコダイン錠500mgを42錠集めるといったものです。

この取り揃えは調剤事務として求められることは少ないと思います。ベテランさんになるとサポートをしてもらう感じかなと思います。

ですので⑤は何も心配しなくていいと思います。

調剤事務で求められるスキル・姿勢

調剤事務で求められるスキルは上記の仕事内容から推測できると思いますが、主に下記かと思います。

  • 基本的なパソコンスキル
    どうしてもパソコンを使っている時間が多いですので、避けれれないかと思います。でもExcel等で何かやるということではないので、過度に心配にならなくても大丈夫です。
  • ある程度の医療知識(現場で覚えると思います)
    医療費の請求や保険の取り扱いに関する基本知識、薬の種類や用途についての理解が必要になってきます。
  • 患者とのコミュニケーション
    最初に書いたように、調剤薬局の窓口になりますのでここは必ず必要になってきます。

調剤事務に関連する資格

調剤事務において有用な資格もありますので、目指す方はちらっと見てもいいかなと思います。

・調剤事務管理士

・医療保険調剤報酬事務士

・調剤事務実務士

・調剤報酬請求事務専門士

ただ、この資格はあったほうが就職には有利というものかなと思います。

やはり採用する側としては、ある程度即戦力になってほしいと考えますので、知識が0の方より事前に知識を持っていただいているほうが採用したいです。

それに資格を持っている方は自己研鑽している方だな、まじめな方という印象がありますので、そういう面でもプラスに働きます。

資格の取得は通信講座で可能となります。

面接で聞かれそうな内容

調剤事務で聞かれる内容としては以下のようなものが多いと思います。

  • 調剤事務を志望した理由
  • これまでの経験と調剤事務との関連性
  • 調剤事務の仕事への理解度を確認する質問
  • 調剤事務としての自己PR
  • チームワークについての考え方
  • 経験者:患者対応で大切にしていること

おそらくそこまで難しい内容ではないので、事前に準備することで十分対応可能となります。

職場では人間関係が大切

上記で仕事内容をご説明しましたが、仕事の①~⑤を通してそこまで問題ない方が多いのではないでしょうか。

それ以上に気にするべき事項としては、やはりその薬局に働く方とうまくやっていけそうか。何よりも人間関係を重視するべきだと思います。

薬局は閉鎖された空間です。そしてその閉鎖された空間に数名が朝から晩まで一緒に働いています。毎日メンバーも変わらず。

その空間で人間関係が崩れたらもう最悪です。

実際に私もそういう場面を見てきました。結局、何名か退職や職場変更など余儀なくされました。

本当にそこまで行くんです。。ですので、人間関係!これは重視してください。

まとめ

上記読んでいただいて、いかがでしょうか。
正直未経験でも問題ないです!というか、そういう人がほとんどだと思います!

仕事内容をまとめると下記になります。

①患者さんの対応コミュニケーションできれば問題なし
②処方せんの入力慣れるまで少し大変に感じるかなと思います
③レセプト請求慣れれば問題なし
④医薬品やOTCなどの商品、薬局内備品等の発注・入庫作業、在庫管理問題なし
⑤薬剤師のサポート求められることは少ない

調剤事務として働く方は、いろいろな薬局をみてから職場を決めることをお勧めします!!

最後までご覧いただきありがとうございます!

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この記事を書いた人

もともと医療業界で働いており、そこから心機一転、他職種に転職しました!

転職してからはエクセルやパワポなどに携わることが多く、使い始めは正直苦労が絶えなかったです。苦労した経験から、分かりやすくエクセルやパワポのスキルをお伝えしていきます!

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