薬剤師をよく知っているので、薬剤師を主眼に書かせていただきますが、薬剤師だけではなく、看護師や検査技師の方などの医療従事者にも当てはまると思いますので、よければお読みください!!
薬剤師の主な就職先としては、調剤薬局・ドラッグストア・病院(看護師、検査技師も)となっており、ここでの薬剤師の仕事は、調剤や服薬指導がメインかなと思います。
薬剤師の中には、専門性薬剤師のように専門性を身に着けてバリバリやっている方もいますが、一方で現状の薬剤師の仕事に対してどこか満足いかないと思っている方、このままこの場所で薬剤師を続けていくのか不安に思っている方もいらっしゃると思います。
薬学部の学生の中にも、授業や実習等を通して思い描いていたものと異なることもあり、いろいろ思う方もいると思います。
そして、将来的に薬剤師が余るのではないかという話がちらほらと聞こえたり来ている現状でますますいろんなことを考えてしまうのではないでしょうか。(ちなみに、文部科学省は2025年度以降、原則として大学の6年制薬学部の新設や定員増を認めない方針を固めています。例外として、薬剤師不足の都道府県は、新設・定員増を認められています。)
人間なので迷ったり、悩んだり、考えたりするのは当然だと思います。むしろ、そうすることで可能性は広がると思っています!
今回はあくまでも私見になりますが、薬剤師から他職種に就職、転職したいと思っている方の参考に少しでもなればと思い書きました。
ちなみに私も他職種に転職した身となります。
バリバリ薬剤師をやっている方、こんな風に思っている薬剤師とかもいるんだなと思っていただけたら幸いです。
そもそも薬剤師になった、なろうとしたきっかけは?
まずはそもそもなぜ薬剤師になろうと思ったかだと思います。
正直、薬剤師はすごく光りの当たる仕事でもないですし、子供の頃に接することの少ない仕事だと思っています。
医者のようにドラマ化されたりすることも少なく(ちょっと前に薬剤師のドラマがありましたが・・)、、
それでもこの記事を読んでいる方は薬剤師になった、もしくはなろうとしている方であり、薬剤師になろうと思った何かしらきっかけがあったはずです。まずはそれを考えたほうがいいと思います。
もし仮に、「なんとなく」や「仕方なく」薬剤師になった場合、隣の芝生は青く見えると思います。
また、思っていた薬剤師の業務と違うや、明確にきっかけはあったが、違う業務も経験したいという気持ちが強い方などもいると思います。そんなときは無理に薬剤師を続ける必要も私はないと思います。
失礼かもしれませんが、薬剤師は働く場所を選ばなければ仕事はありますので、戻ってくることができると思います。
次は何がやりたい?
次に考えるべきは薬剤師をやめたら「何がしたいか?」だと思います。
薬剤師の業務以外なら何でもいい・・・これはNGです。多分、次に行っても長続きしないと思います。
ただ、案外何がしたいかなんて明確に持っている方は少ないと思っています。
でも、そこは見つけるべきだと思います!
そうでないと次のステップが決まらないからです。
何がしたいか明確に持っていなくても、好きなことや何かしらの思い、軸みたいなものはあると思います。そこをベースに考えてみてください。
医療全体をよくしたい、最先端の医療に関わっていたい、はたまた全く関係なく金融に興味がある、PCが好きだからIT関連に興味があるなどなど。(あくまでも他職種への就職・転職ベースで書いております)
何もない方はそのやりたいことが出てくるまで、焦らず薬剤師をそのまま続けるのもありですし、何かしら情報を集めて、今のご自身に持っていない情報を取りにいくのもありだと思います。想像以上に自分が知らないことって世の中に多いです。
とりあえず次に何がしたいかを考える必要があります。
今の職場でやりたいことはできないか?
関わっていきたい仕事ややりたい仕事が決まったら、次に考えるのは今の職場で本当にそれができないのかということだと思います。
薬剤師の場合、勤務する場所が特殊といえば特殊ですので、やりたいことができない可能性は往々にしてあると思います。
ただ、それでも情報は集めて本当に今の職場でできないのかどうかを検討してみてください。
そして可能性が少しでもあるのであれば、まずは自分でアプローチしてみてください。
というのも転職などはかなり労力が必要ですし、入社してからなじむまでも時間がかかります。今の職場で希望する仕事ができれば、わざわざ転職に労力を使わなくて済むからです。
完全に私見なのですが、薬剤師の方は仕事柄、受け身の方が多く、営業のように自ら動くという方は少ないように感じます。
ですので、チャンスがあれば臆することなく是非積極的に動いてみてください!
もし、今の職場でも検討したがやりたいことができないのであれば、その時は外に目を向けるのもありだと思います。
やりたいことができる能力・技術があるか?
やりたいことが決まって、就職、職場の部署変更、転職など方向性が決まったら、最後に自分にそれに見合った能力があるかだと思います。
就職(初就職、第二新卒)とかであれば、今後の身に着けられるので能力を見込んで採用されることがありますが、それ以外で転職となると基本的に即戦力になることを求められますので、能力・技術がないと採用されません。採用する側としては、人手が足りないので人を採用したいという思いがありますので、一から教えるような手のかかることはしてくれません。
そのため、転職する(やりたい仕事)に見合った能力・技術を持っているかどうかが大切になります。
もし、持っていないようであればある程度能力を身に着ける必要があると思います。
身に着け方は、その能力によってさまざまだと思います。
専門書を購入して身に着ける、資格の講座を受ける、資格でまでいかないがセミナーに参加する等々あると思います。
ご自身に最適な方法で身に着けていくのがいいと思います。
悩んでいる場合は、相談するのもあり
ここまで読んできたけど、本当に自分ではどうなんだろう、自分の行きたい方面に必要な能力ってなんだろう、その能力はどのように付けたらいいんだろうと思う方もいると思います。
そういう時は手っ取り早く転職エージェントに頼るのが早いと思います。
第三者(しかも友人や家族でない完全に客観的に見てくれる方)の意見はとても重要だと思います。
とりあえず自分にマッチしそうな転職サイトに登録してエージェントと会ってみる。これに尽きると思います。私も実際に何件か登録してお会いしました。
中にはとりあえず転職させるために、いろいろな案件を矢継ぎ早に送ってくるタイプもいますので、自分のイメージと違う場合もあります。その時はきちんと断ることも重要になります。
ただ、私もその中で自身に足りない能力の指摘を受けたりして、利用して損はなかったと思っています。
ですので迷ってたり道筋が分からなくなった場合は第三者の意見を取り入れてみてください。
まとめ
今回は薬剤師が他職種へ異動・就職・転職するために考える4つのことを書かせていただきました。正直、薬剤師だけでなく、社会一般にも言えることかなと思っています。
- そもそも薬剤師になった、なろうとしたきっかけは?
- 次は何がやりたい?
- 今の職場でやりたいことはできないか?
- 見合った能力を持っているか?
- 悩んだら相談を
不安や悩んでいる方の少しでも参考になればと思います。焦らずじっくり考えていいのではないかと思います。急に何か転機が訪れることもありますので。。
最後までご覧いただきありがとうございます!