【結論】花粉症の市販薬は「症状別」に選べば失敗しない
迷ったらこの最適解でOKです。
- くしゃみ・鼻水がつらい → 抗ヒスタミン薬(第2世代)
→ 眠気が嫌なら フェキソフェナジン/ロラタジン - 鼻づまりが一番つらい → ステロイド点鼻薬を必ず併用(最重要)
- 目のかゆみがつらい → 抗アレルギー点眼薬を追加
- 毎年重症・長期戦 → 初期療法+併用/根本なら舌下免疫療法
とくに「鼻づまり」は内服だけだと残りやすいので、点鼻が勝敗です。
先にこれだけ:症状別フローチャート(1分で決まる)
Q1:主役はどれ?
- 鼻水・くしゃみ → 抗ヒスタミン薬へ
- 鼻づまり → ステロイド点鼻薬へ(内服も併用推奨)
- 目のかゆみ → 点眼薬へ(内服と併用OK)
Q2:眠気は絶対NG?
- はい → アレグラFX(フェキソフェナジン)/クラリチンEX(ロラタジン)
- 多少OK・効き重視 → アレジオン20(エピナスチン)等も候補
この記事でわかること
- 花粉症の作用機序(図解)
- 眠くならない薬の選び方(眠気ランキング)
- 鼻づまり最強対策(点鼻の使い方まで)
- 月別対策カレンダー(いつから薬?ピークは?)
- 子ども/妊娠中/授乳中の注意点
- 市販薬の比較(内服・点鼻・点眼)
- よくある質問
花粉症はなぜ起こる?【作用機序を図解で理解】
図解:花粉症が起こる流れ(保存用)
① 花粉が鼻・目の粘膜に付着
↓
② 花粉を異物として認識(IgE抗体)
↓
③ 肥満細胞が反応
↓
④ ヒスタミン等が放出
↓
⑤ くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみ

重要ポイント:鼻づまりがしつこい理由
鼻づまりは「ヒスタミン」だけでなく、炎症側の物質(ロイコトリエン等)も絡みます。
だから抗ヒスタミン薬だけでは鼻づまりが残りやすい。
ロイコトリエン自体に効く薬はOTCはないため、炎症止めとしてステロイドの点鼻薬がOTCとして販売されています。
市販薬は大きく3系統:内服・点鼻・点眼
① 抗ヒスタミン薬(内服)
- 主に くしゃみ・鼻水 に強い
- 眠気の出やすさに差がある(後述)
② ステロイド点鼻薬(鼻づまり最強)
- 炎症そのものを抑える
- 鼻づまりの第一選択(ここがエースの差別化)
③ 抗アレルギー点眼薬(目のかゆみ)
- 目が主症状なら、内服に“足す”と体感が上がる
眠くならない花粉症薬はどれ?【成分と選び方】
眠気が出る理由
抗ヒスタミン薬が脳に移行すると眠気が出やすい。
→ だから「脳に行きにくい成分」を優先するのがコツ。
眠気の少なさ重視:おすすめ成分
- アレグラ(フェキソフェナジン)*眠気最小クラス/日中向き
- ロラタジン *1日1回で使いやすい
効きの強さ重視:候補
- アレジオン(エピナスチン)、タリオンなど *眠気は個人差あり
眠気×実用比較(目安)
| 成分 | 眠気 | 使いやすさ | コメント |
|---|---|---|---|
| アレグラ(フェキソフェナジン) | 少 | 1日2回 | 仕事・運転向き |
| ロラタジン | 少 | 1日1回 | 継続しやすい |
| アレジオン(エピナスチン) | やや | 1日1回 | 効き重視派に |
【鼻づまりがひどい人へ】ここが勝敗:点鼻薬の最適解
「鼻づまりがつらいのに、飲み薬だけで戦っている」
これが一番もったいないです。
鼻づまりは“炎症”なので、点鼻が効く
抗ヒスタミン=ヒスタミン対策(鼻水・くしゃみ向き)
点鼻ステロイド=炎症対策(鼻づまり向き)
市販で選ぶなら
- フルナーゼ点鼻薬系
- ナザールAR系
使い方のコツ(ここが超重要)
- 毎日続ける(サボると効きが落ちる)
- 効き始めは即効ではなく、2〜3日で安定しやすい
- 先に鼻をかんでから使う(命中率が上がる)
即効系点鼻(血管収縮薬)に注意
「すぐ通る」系は便利ですが、連用で薬剤性鼻炎になりやすい。
→ 原則、短期(目安:数日)で。
市販薬おすすめの“目的別セット”【迷う人はこれでOK】
① 日中眠くなりたくない(仕事・運転)
- 内服:フェキソフェナジン or ロラタジン
- 鼻づまり強ければ:ステロイド点鼻を追加
- 目がつらい:点眼を追加
② 鼻づまりが主役(夜眠れない)
- ステロイド点鼻(軸)
- 内服も併用(鼻水・くしゃみ対策)
- 寝室の環境(後述)も必須
③ 目のかゆみが主役
- 内服+点眼
- コンタクト民は点眼回数・相性を確認
月別 花粉症対策カレンダー【いつから薬?ピークは?】
1月:準備期(“初期療法”の勝ち)
- 毎年つらい人は症状が出る前に開始が有利
- マスク・メガネ・室内対策を先に整える
2月:スギ開始(地域差あり)
- くしゃみ・鼻水が出始めたら内服開始
- 鼻づまりが強い人は点鼻も早めに
3月:ピーク(最もつらい月になりやすい)
- 内服+点鼻+点眼(必要なものを足して戦う)
- 洗濯物は室内干し、帰宅時の花粉落とし徹底
4月:ヒノキ(スギ後に悪化する人がいる)
- 「治ったと思って止める」とぶり返しやすい
- 症状が続くなら継続
5月:減少期
- いきなりやめず、症状を見ながら調整
- 来年に向けて「どの組み合わせが効いたか」メモ
生活対策
- 帰宅したら玄関で上着を払う → 花粉を室内に持ち込まない
- 洗顔・シャワーで付着花粉を落とす
- 寝室は特に大事:加湿しすぎない/換気のタイミング調整
- 花粉が多い日は「窓全開」を避ける(短時間換気へ)
子ども・妊娠中・授乳中の注意
子ども
- 年齢制限がある薬が多い
- 小児用製剤/用量を必ず守る
- 眠気で学習・安全性に影響することがある
妊娠中・授乳中
- 自己判断せず、原則は医師・薬剤師に確認
- 症状の重さと安全性のバランスで選択する
舌下免疫療法(根本治療という選択肢)
- 体質改善を狙う治療
- 数年単位で継続が必要
- シーズン外に始めるケースが多い
「毎年きつい」「薬だけでは限界」という人は検討価値があります。
ただし、クリニックの受診が必要になります。
よくある質問
Q1. 花粉症の薬はいつから飲むのが正解?
症状が出る前〜出始めが理想。毎年重い人ほど“早め”が有利。
Q2. 花粉症のピークは何月?
一般的にスギは2〜3月がピークになりやすいが地域差あり。ヒノキは4月にずれ込むことも。
Q3. 鼻づまりがひどい時、飲み薬だけで治る?
鼻づまりは炎症が主因なので、ステロイド点鼻の併用が近道。
Q4. 眠くならない花粉症薬はどれ?
目安としてフェキソフェナジン、ロラタジンが候補。個人差があるので最初は休日に試すのも手。
Q5. 市販薬と病院の薬、どっちが強い?
同じ成分のことも多い。一方で症状が強い場合は処方薬や併用設計が組みやすい。
Q6. 市販薬を飲んでも効かないのはなぜ?
「鼻づまり型」なのに内服だけ/初期療法が遅い/併用が不足、がよくある原因。
Q7. 点鼻薬はいつ効く?
即効というより、数日継続で安定しやすい。毎日使う設計が大事。
Q8. 花粉症の目のかゆみには何がいい?
点眼を足すと体感が上がりやすい。内服だけで我慢しない。
Q9. 花粉症で頭痛もする…
鼻づまり・副鼻腔圧が原因のことがある。
Q10. 花粉症が長引く/悪化してきた…
副鼻腔炎など別疾患が混ざることも。発熱・黄色い鼻汁・強い顔面痛があれば受診を。
まとめ|花粉症は「症状別×月別」で攻略すると楽になる
- くしゃみ・鼻水 → 抗ヒスタミン薬
- 鼻づまり → ステロイド点鼻併用が最重要
- 目のかゆみ → 点眼追加
- 眠気回避 → フェキソフェナジン/ロラタジン
- 月別に“早めに仕込む”ほどシーズンが軽くなる
