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【薬剤師監修】腰痛に効く市販薬&対策グッズまとめ|痛みを軽減し、日常を快適に過ごす方法

腰痛は日本人の多くが抱える慢性的な悩みで、年齢・性別を問わず誰にでも起こりうる症状です。原因はさまざまですが、痛みの程度や状態に応じて、市販薬やセルフケアグッズをうまく取り入れることで、日常生活の質を改善することができます。

この記事では、薬剤師の視点から腰痛に効果的な市販薬・湿布薬・対策グッズを詳しく紹介し、さらにそれぞれの成分の違いや使い方、副作用の注意点も解説します。

目次

腰痛の原因とは?

腰痛の原因は多岐にわたり、以下のように分類されます

原因の種類内容
筋肉疲労型長時間の姿勢維持や重い物の持ち上げによる筋肉の炎症
神経性(坐骨神経痛)椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症による神経の圧迫
関節由来加齢による腰椎の関節変形や炎症
内臓由来腎臓・子宮・前立腺などの疾患が原因のことも

腰痛に効く市販薬の成分解説

  • ジクロフェナクナトリウム:強い抗炎症作用と鎮痛作用を持ち、NSAIDsに分類。
  • ロキソプロフェンナトリウム:即効性に優れ、内服・外用ともに使用される。
  • インドメタシン:即効性あるものの、皮膚への刺激はやや強い場合も。
  • フェルビナク:肌に優しく、関節や筋肉の深部まで届く。
  • サリチル酸メチル:血行を促進し、筋肉の疲労回復をサポート。
  • l-メントール:清涼感があり、かゆみや炎症を軽減する補助成分。
  • ノニル酸ワニリルアミド:トウガラシ成分に似た温感作用がある。
  • 牛車腎気丸(漢方):筋肉のけいれんや緊張に伴う痛みに穏やかに作用。

腰痛に効くおすすめ市販薬【外用薬・内服薬】

市販薬は外用薬(湿布・塗り薬)と内服薬(鎮痛薬・漢方薬)に大きく分けられます。

範囲が広い腰は塗り薬より貼り薬のほうが使いやすかと思います。肩こりは下記を参照ください。

外用薬(湿布)

ボルタレンEXテープ(ノバルティスファーマ)

  • 成分:ジクロフェナクナトリウム(NSAIDs)
  • 特徴:強い抗炎症作用があり、深部の痛みにも効果的

ロキソニンSテープ(第一三共ヘルスケア)

  • 成分:ロキソプロフェンナトリウム水和物(NSAIDs)
  • 特徴:刺激も少なく使いやすい

サロンパスEX(久光製薬)

  • 成分:インドメタシン3.5l-メントール
  • 特徴:スーッとした使用感と血行促進作用で筋肉疲労に◎

フェイタスシップ温感(久光製薬)

  • 成分:フェルビナク、ℓ-メントール、ノニル酸ワニリルアミドトコフェロール酢酸エステル
  • 特徴:温感で血行改善して慢性な痛みに効く

バンテリンコーワクリーミィーゲルα(久光製薬)

  • 成分:インドメタシン、ℓ-メントール、トコフェロール酢酸エステル
  • 特徴:ゲルとクリームの良さを併せ持つハイブリッド製剤

飲み薬

ロキソニンS(第一三共ヘルスケア)

  • 成分:ロキソプロフェンナトリウム水和物(NSAIDs)
  • 特徴:痛みの中枢に働きかけ、全身の痛みを和らげる

バファリンプレミアム(ライオン)

  • 成分:イブプロフェン、アセトアミノフェン、無水カフェイン、乾燥水酸化アルミニウムゲル
  • 特徴:胃にやさしく、速効性がある内服薬

漢方ラックル顆粒(日本臓器)

  • 成分:牛車腎気丸(漢方薬)
  • 特徴:高齢で足腰が弱ってきた人に向いている

副作用と注意点

  • NSAIDs成分は長期間使用で胃腸障害や腎機能障害のリスクがあります。
  • **湿布薬は皮膚トラブル(かぶれ、かゆみ)**が出る場合があるため、使用部位の様子を確認。
  • 妊娠中・授乳中の方は、漢方薬や非NSAIDs成分を選ぶか、医師・薬剤師に相談を。

市販薬で改善しないときは?

  • 2週間以上使っても痛みが改善しない場合は、内臓疾患や神経性の問題も疑い、医療機関の受診が必要です。
  • しびれや麻痺がある場合は緊急性があることも。早めに整形外科へ相談を。

腰痛対策におすすめのベッド・椅子【快適な睡眠&姿勢をサポート】

腰痛は、市販薬や湿布などの薬物療法だけでなく、日常の姿勢や睡眠環境を整えることでも大きく改善が期待できます。ここでは、腰痛持ちにとって快適なベッドや椅子を紹介します。

腰痛におすすめのベッド・マットレス

以下は、腰に負担をかけず、正しい寝姿勢をサポートしてくれるベッド・マットレスの一例です。

  • エアウィーヴ マットレスパッド スマートZ
    • 適度な反発力で寝返りが打ちやすく、腰が沈み込みにくい。
    • 洗える設計で衛生的。
  • トゥルースリーパー プレミアム
    • 低反発素材で体圧を分散し、腰にかかる負担を軽減。
    • 通気性もあり、蒸れにくい。
  • 西川エアーSIマットレス
    • 凹凸構造で腰や肩にかかる圧力を吸収。
    • アスリートにも支持される高性能モデル。

🔹 腰痛におすすめの椅子・クッション

長時間のデスクワークや座り姿勢も腰痛の大敵。以下のような製品がサポートになります。

  • オカムラ シルフィーチェア
    • 高機能オフィスチェア。腰をしっかり支えるランバーサポート付き。
    • 座面の高さやリクライニングが細かく調整可能。
  • MTG Style SMART 骨盤サポートチェア
    • 骨盤の安定を目的とした簡易チェア。リビングでも使いやすい。
  • ドクターエル・シートクッション
    • 低反発ウレタン素材で長時間座っても疲れにくい。
    • オフィスや車でも使える。

適切なベッドや椅子を選ぶことは、腰痛の予防・改善に非常に重要です。薬物療法とあわせて生活環境の見直しも行い、腰痛に悩まされない毎日を目指しましょう。

腰痛改善に効果的な運動法【ストレッチ&体幹トレーニング】

腰痛の多くは筋力の低下や柔軟性の欠如、同じ姿勢の継続によって悪化します。無理のない範囲で継続的にストレッチや運動を行うことで、再発防止や症状の改善が可能です。

基本の腰痛ストレッチ

  • 膝抱えストレッチ
    • 仰向けで両膝を胸に引き寄せ、30秒キープ。腰まわりの筋肉をほぐします。
  • 太もも裏のストレッチ(ハムストリング)
    • 仰向けで片脚を伸ばし、もう片方の足をゆっくり上げて手で支える。10~20秒ずつ左右行う。
  • 猫背・反り腰対策のキャット&カウストレッチ
    • 四つん這いの姿勢で背中を丸める(キャット)→反らせる(カウ)を交互に10回繰り返す。

筋力強化・体幹トレーニング

  • ドローイン(腹横筋の活性化)
    • 仰向けになり、お腹をへこませたまま10秒キープ×10回。腰への負担軽減に有効。
  • プランク(体幹の安定性向上)
    • 腕立て伏せの姿勢で肘をついた状態を30秒キープ。腰が反らないよう注意。
  • スクワット(下半身の安定性強化)
    • 足を肩幅に開き、ゆっくりと腰を落として戻す。10~15回を1セット。

継続がカギ

運動は「痛みの出ない範囲で」「毎日少しずつ続ける」ことが重要です。激しい動きは避け、違和感がある場合は中止しましょう。整形外科医や理学療法士のアドバイスを受けるのもおすすめです。

まとめ

  • 腰痛対策には、原因別に適した市販薬や対策グッズを選ぶことが重要
  • 外用薬・内服薬それぞれにメリット・デメリットがあり、成分の特性を理解したうえで使い分けましょう
  • セルフケアで改善が見られない、症状が繰り返す場合は病院での診断を受けることが大切です。

あなたの腰痛ケアに、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

本記事は一般的な情報提供を目的としています。使用前には医師または薬剤師にご相談ください。

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この記事を書いた人

もともと医療業界で働いており、そこから心機一転、他職種に転職しました!

転職してからはエクセルやパワポなどに携わることが多く、使い始めは正直苦労が絶えなかったです。苦労した経験から、分かりやすくエクセルやパワポのスキルをお伝えしていきます!その他、医療に関することも書いていきたいと思います。

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