肩や首がこってくると、頭まで重くなる。
後頭部からこめかみにかけて、ぎゅっと締めつけられるように痛む。
このような症状で、「肩こり頭痛かもしれない」と感じる方は少なくありません。
肩こりや首こりに関連して起こりやすい頭痛としては、緊張型頭痛がよく知られています。緊張型頭痛は、30分から7日続くことがあり、圧迫されるような、締めつけられるような非拍動性の頭痛で、多くは両側性、強さは軽度から中等度とされています。
突然の激しい頭痛、今までにない頭痛、しびれ、ろれつの回りにくさ、急なふらつきがあるときは、市販薬で様子を見ず、早めに医療機関へ相談してください。
この記事では、肩こり頭痛について、原因の考え方、市販薬の選び方、肩こりに使いやすいアイテム、自宅でできる対処法、受診の目安をまとめて解説します。
※本記事は一般的な情報提供です。強い痛み・発熱などがある場合は医療機関への相談を検討してください。
冒頭まとめ
- 肩こり頭痛として感じる症状の中には、緊張型頭痛が含まれることがあります。
- 緊張型頭痛は、両側性で、締めつけられるような、軽度から中等度の痛みが典型です。
- 市販薬は一時的な対処の選択肢になりますが、姿勢、首肩の緊張、目の疲れ、睡眠不足も一緒に見直すことが大切です。
- 肩こり対策では、温熱アイテム、姿勢サポートアイテム、首肩の外用薬も役立つことがあります。
- 頭痛薬を使いすぎると、薬剤の使用過多による頭痛につながることがあります。
- 突然の激しい頭痛、しびれ、ろれつの回りにくさ、急なふらつきがあるときは受診を急ぎます。
肩こり頭痛とは? まず知っておきたいこと
肩こり頭痛として相談されるものの中には、首や肩まわりの筋肉の緊張と関係しやすい緊張型頭痛があります。緊張型頭痛は、圧迫感や締めつけ感があり、ズキズキ脈打つというより、頭全体が重く痛むように感じやすい頭痛です。日常的な動作で悪化しにくく、寝込んでしまうほどではないことが多いのも特徴です。
一方で、肩や首がこっているからといって、すべてを肩こり頭痛と決めつけることはできません。片頭痛など別の頭痛でも首肩のこりを感じることがあり、症状だけで完全に見分けにくい場合もあります。「いつもの肩こり頭痛と同じかどうか」を意識することが大切です。
肩こり頭痛の主な原因
長時間の同じ姿勢
デスクワーク、スマホ操作、細かい作業などで同じ姿勢が続くと、首や肩まわりの筋肉が緊張しやすくなります。労働者健康安全機構の資料でも、姿勢の異常や長時間同じ姿勢は肩こり・首肩の痛みの原因として挙げられています。
首こり・肩こりそのもの
首や肩の筋肉が張っていると、後頭部から頭全体に重さや圧迫感が広がるように感じることがあります。肩こり頭痛では、首すじの張り、肩の重さ、後頭部のこわばりがセットで出ることも少なくありません。
目の疲れ
目の疲れは、首肩の緊張を高める原因のひとつです。公的資料でも、目の疲れは肩こりの原因として挙げられています。パソコンやスマホの時間が長い方は、肩こり頭痛を悪化させやすいです。
ストレスや睡眠不足
緊張型頭痛は、ストレスや睡眠不足とも関係しやすいとされています。体の疲れだけでなく、気づかないうちに肩に力が入りっぱなしになっていることもあります。
頭痛薬の使いすぎ
頭痛が起こるたびに鎮痛薬を繰り返し使いすぎると、薬剤の使用過多による頭痛につながることがあります。日本頭痛学会は、市販薬や鎮痛薬などを過剰に使用すると、頭痛の頻度が増え、連日のように頭痛が起こるようになるとしています。
肩こり頭痛でよくある症状
肩こり頭痛としてよくみられるのは、次のような症状です。
- 後頭部から頭全体が重い
- ぎゅっと締めつけられる感じがする
- 首すじや肩が張っている
- 長時間のパソコンやスマホのあとに悪化しやすい
- 少し動く程度では強く悪化しにくい
- 寝込むほどではないが、集中しにくい
これらは、緊張型頭痛でよく知られる特徴と重なります。両側性、非拍動性、軽度から中等度、日常動作で悪化しにくいという点が目安になります。
肩こり頭痛に使いやすい市販薬の選び方
肩こり頭痛では、まず頭痛を抑える内服薬を考え、そのうえで肩こりそのものに使いやすい外用薬や温熱アイテムを組み合わせると整理しやすいです。市販薬はあくまで一時的な症状緩和であり、原因そのものを治すものではありません。
解熱鎮痛成分で選ぶ
頭痛の市販薬では、ロキソプロフェン、イブプロフェン、アセトアミノフェンなどが比較されやすいです。頻度が少ない緊張型頭痛では、鎮痛薬が有効とされています。普段合いやすい成分がある方は、それを基準に考えると選びやすいです。
→ ロキソニンとカロナールの違い

→ ロキソニンとイブの違い

胃への負担で選ぶ
胃が弱い方、空腹時に飲むことが多い方は、胃への負担も大切な判断材料です。NSAIDs系は胃への注意が必要なので、不安が強い方は成分や飲み方を慎重に考えるほうが安心です。
→ 成分別の頭痛薬

眠気の有無で選ぶ
商品によっては補助成分や鎮静成分が入っている場合があります。日中の仕事中や運転前に使いたいときは、眠気の注意書きも確認したいポイントです。肩こり頭痛は昼間にも起こりやすいので、この視点は意外と大切です。
首肩のこり対策も一緒に考える
肩こり頭痛では、頭痛だけを追わず、首肩のこりそのものにも対処するほうが楽になりやすいです。頭痛用の飲み薬と、首肩に使いやすい外用薬や温熱アイテムを分けて考えると、読者にも伝わりやすくなります。
肩こり頭痛で使いやすいアイテム
ここでは、医薬品以外で取り入れやすい肩こり対策アイテムを紹介します。
肩こり頭痛では、頭痛そのものを抑える市販薬だけでなく、首肩のこりをやわらげるアイテムを組み合わせると対処しやすくなります。なお、売れ行きは時期や店舗で変わるため、ここでは主要通販で見かけやすく、レビュー数や露出が目立つ定番品の例を紹介します。
温熱アイテム
慢性的な肩こりでは、肩周囲を温めることが痛みの軽減に役立つとされています。
実際に例として挙げやすい定番は、次のようなものです。
- めぐりズム 蒸気の温熱シート
温熱アイテムの定番として見かけやすく、レビュー数も多い商品です。肌に直接貼るタイプ。 - 小林製薬 血流改善 肩ホットン
首肩向けとしてわかりやすく、衣類に貼るタイプ。
肩や首が冷えやすい方、夕方になるとこりが強くなる方は、こうした温熱アイテムを取り入れると使いやすいです。
姿勢サポートアイテム
肩こりの原因として、悪い姿勢や長時間同じ姿勢が挙げられています。姿勢サポートアイテムは肩こり頭痛の予防寄りアイテムとして取り入れやすいです。
例として入れやすいのは、次のようなものです。
- アルファックス 仙骨クッション 仙律
デスクワーク時の姿勢サポートの例として入れやすい商品です。レビュー数も比較的多めです。 - IKSTAR系の骨盤クッション(座布団型)
価格・効果・使いやすさが全部ちょうどいいです。
デスクワーク中心の方は、薬や温熱アイテムだけでなく、座る姿勢を整えるアイテムも一緒に考えると、肩こり頭痛の悪化予防につながりやすいです。
首肩に使いやすい外用アイテム
肩こり頭痛では、頭痛そのものを抑える内服薬とは別に、首肩の張りや重さに外用薬を使うという考え方もあります。首肩のこりが強く、押すとつらい部分がはっきりしている方は、内服薬と分けて考えると整理しやすいです。
→ 肩こり対策の塗り薬や貼り薬

肩こり頭痛の対処法
姿勢を見直す
前かがみ姿勢や長時間の同じ姿勢は、首肩の負担を増やします。公的資料でも、長時間、同じ姿勢をとらないようにすることが勧められています。1時間に1回は姿勢を変えるだけでも違いが出やすいです。
首や肩を温める
肩こりが慢性的に続いている場合は、肩周囲を温めることが痛みの軽減に役立つとされています。入浴や蒸しタオル、温熱アイテムは取り入れやすい方法です。
軽いストレッチをする
首肩のこりが強いときは、軽い運動やリラクセーションが役立つことがあります。強い刺激より、無理のない範囲で続けることが大切です。
目を休める
目の疲れは肩こりの原因のひとつです。画面を見る時間が長い方は、作業の合間に遠くを見る、目を閉じる、画面の位置を調整するだけでも首肩の負担が変わります。
睡眠とストレスを見直す
ストレスや睡眠不足も緊張型頭痛と関係しやすいです。薬やアイテムだけでなく、睡眠時間や生活の緊張も一緒に見直すことが大切です。
市販薬を使うときの注意点
頭痛に対して市販の鎮痛薬を繰り返し使いすぎると、薬剤の使用過多による頭痛につながることがあります。日本頭痛学会は、鎮痛薬は週に1〜2日程度にとどめる必要があると案内しています。
前より回数が増えている、薬が効きにくい、薬がないと不安になってきた、というときは、自己判断で続けず受診を考えたほうが安心です。
こんなときは受診を考えましょう
すぐに受診・救急相談を考えたいサイン
- 突然の激しい頭痛
- 今までにない強い頭痛
- 顔や手足のしびれ
- ろれつが回りにくい
- 支えなしで立てないほど急にふらつく
- 意識がぼんやりする
- 強い吐き気や嘔吐がある
厚生労働省は、突然の激しい頭痛、顔半分のしびれ、ろれつが回りにくい、支えなしで立てないほど急にふらつくといった症状を、迷わず119番を考えるサインとして示しています。
数日〜数週間のうちに受診を考えたいサイン
- 頭痛が前より頻繁になってきた
- 市販薬を飲む回数が増えてきた
- 薬が効きにくくなってきた
- 仕事や家事に支障が出る
- 月に何度も繰り返す
- 3か月以上続いている
緊張型頭痛は、反復性(月15日未満)と慢性(3か月を超えて平均して月15日以上)に分類されます。頻発する場合や慢性化が疑われる場合は、医療機関で相談したほうが安心です。
よくある質問(Q&A)
肩こり頭痛にはロキソニンやイブを使ってもよいですか?
いつもの頭痛で、危険なサインがない場合には、市販の解熱鎮痛薬が使われることがあります。頻度が少ない緊張型頭痛では鎮痛薬が有効とされています。ただし、成分によって胃への負担や注意点が違い、使いすぎにも注意が必要です。
肩こり頭痛と片頭痛の違いは何ですか?
緊張型頭痛は、両側性で、締めつけられるような、軽度から中等度の非拍動性の痛みが典型です。一方、片頭痛はズキズキする、光や音がつらい、吐き気を伴うなどの特徴が知られています。ただし、実際には症状だけで完全に区別しにくいこともあります。
肩こりにはどんなアイテムから始めるとよいですか?
まずは取り入れやすいものからで十分です。温熱アイテム、姿勢サポートアイテム、目の疲れ対策は始めやすいです。特に、慢性的な肩こりには温めることが役立つとされているため、蒸気の温熱シートや首肩向け温熱アイテムは選びやすいです。
首こりが強いときは湿布や塗り薬でもよいですか?
首肩の張りが中心なら、外用薬や温熱ケアを組み合わせる考え方はあります。ただし、頭痛そのものを抑えたいときは、まず頭痛用の内服薬を考えることが多いです。首肩の対策と頭痛の対策を分けて考えると整理しやすいです。
毎回薬を飲んでも大丈夫ですか?
頭痛薬を繰り返し使いすぎると、薬剤の使用過多による頭痛につながることがあります。薬の回数が増えていると感じたら、自己判断で続けず受診を考えましょう。
まとめ
肩こり頭痛として感じる症状の中には、首や肩のこりと関係しやすい緊張型頭痛が含まれます。特徴としては、両側性で、締めつけられるような、軽度から中等度の痛みが目安になります。長時間の同じ姿勢、首肩の筋緊張、目の疲れ、ストレス、睡眠不足などが関わりやすいです。
対処するときは、頭痛に使う市販薬だけでなく、温熱アイテム、姿勢サポートアイテム、首肩の外用薬も組み合わせると、肩こりそのものにもアプローチしやすくなります。とくに慢性的な肩こりでは、温めることや姿勢の見直しが役立つとされているため、薬だけに頼らず、日常で使いやすいアイテムも取り入れてみましょう。
ただし、薬を使いすぎると薬剤の使用過多による頭痛につながることがあり、突然の激しい頭痛、しびれ、ろれつの回りにくさ、急なふらつきがあるときは、肩こり頭痛と決めつけず、すぐに受診を考えることが大切です。
