MENU

【薬剤師監修】水虫に効くおすすめ市販薬7選|原因と治し方を徹底解説

水虫は足の指の間や足裏に起こる白癬菌(カビの一種)による皮膚感染症で、放置していると長引いたり再発しやすくなったりします。市販薬にはさまざまな成分や剤形があり、自分の症状に適したものを選ぶことで早期に改善が期待できます。

この記事では、薬剤師の視点から水虫の原因や症状別の治療法を解説し、特におすすめの市販薬を7種類紹介します。

目次

水虫とは?原因と症状を詳しく解説

原因:白癬菌(皮膚糸状菌)

水虫の主な原因は、白癬菌というカビの一種です。高温多湿な環境を好み、靴の中や銭湯・プールなどで感染します。感染すると皮膚の角質層に入り込み、かゆみや皮むけ、ジュクジュクとした症状を引き起こします。

主な症状タイプ

  1. 趾間型(水虫の最も一般的なタイプ)
    • 指の間が白くふやけ、皮がむける
    • 強いかゆみを伴うことが多い
  2. 小水疱型(汗かきの人に多い)
    • 足の裏や側面に小さな水ぶくれができる
    • かゆみ・痛みを伴う
  3. 角質増殖型(高齢者に多い)
    • かかとなどの皮膚が厚く硬くなり、ひび割れる
    • かゆみはあまりないが治りにくい
  4. 爪白癬(爪水虫)
    • 爪が白く濁り、厚く変形する
    • 放置すると他の指にも感染拡大

水虫治療の基本と市販薬の選び方

治療の基本

  • 毎日継続して塗布することが重要
  • 症状が治まっても1ヶ月は続ける(再発防止)
  • 爪水虫は長期戦(半年〜1年)になることも

市販薬の選び方ポイント

選び方ポイント解説
成分の種類抗真菌成分の種類で効果が変わる
剤形(クリーム・液体など)使用部位により使い分ける(足裏・指間・爪)
かゆみ止めの有無強いかゆみがある場合は、抗ヒスタミン成分入りがおすすめ
速乾性・密着性忙しい人には速乾タイプがおすすめ

水虫に使われる主な成分とその効果

市販薬に使われる代表的な有効成分は以下の通りです

  • テルビナフィン
    • 白癬菌の細胞膜合成を阻害し、真菌を殺菌する作用があります。
    • 角質への浸透性が高く、特に角質増殖型に効果的です。
  • ラノコナゾール
    • 幅広い抗真菌作用があり、1日1回の使用で十分な効果を発揮します。
    • 炎症を抑える効果もあるため、かゆみの強い水虫にも適しています。
  • ブテナフィン
    • 強い殺菌効果を持ち、症状の進行を抑える作用があります。
    • 抗炎症作用もあり、かゆみや赤みの緩和にも効果的です。
  • ミコナゾール
    • 初期の水虫や症状が軽度な場合に適しています。
    • 幅広い真菌に有効で、皮膚感染症全般に対応可能です。
  • クロトリマゾール
    • カンジダや白癬菌などに効果のある抗真菌薬。
    • 皮膚への刺激が少ないため、敏感肌にも使用できます。
  • イソプロピルメチルフェノール
    • 抗菌・消毒作用を持ち、二次感染を防ぐ目的で配合されます。
  • グリチルレチン酸
    • 甘草由来の成分で、抗炎症作用を持ち、赤みやかゆみを和らげます。
  • ジフェンヒドラミンクロルフェニラミンマレイン酸塩
    • 抗ヒスタミン作用により、かゆみを抑える効果が期待されます。
  • ジブカイン、リドカイン
    • 局所麻酔成分で、かゆみや痛みを緩和します。速効性が特徴です。
  • クロタミトン
    • 鎮痒(ちんよう)成分で、かゆみを直接抑える働きがあります。

薬剤師おすすめ!水虫に効く市販薬5選(成分・特徴付き)

【1】ブテナロックVαクリーム

  • 有効成分:ブテナフィン、ジブカイン、クロルフェニラミンマレイン、グリチルレチン酸、イソプロピルメチルフェノール
  • 特徴:1日1回の塗布で効果持続。幅広い白癬菌に対応。かゆみにも効く。

【2】ラミシールATクリーム

  • 有効成分:テルビナフィン塩酸塩
  • 特徴:殺真菌作用が高く、速効性あり。無臭。

【3】ダマリンL液(大正製薬)

  • 有効成分:ミコナゾール、クロタミトン、リドカイン
  • 特徴:液体タイプで広範囲に塗りやすい。さらっとして速乾性が高い。

【4】エクシブWディープ10

  • 有効成分:テルビナフィン、リドカイン、ジフェンヒドラミン、グリチルレチン酸、尿素 、イソプロピルメチルフェノール
  • 特徴:尿素も配合し、皮膚を柔らかくし深く浸透するW処方。患部にしっかり届く。

【5】ピロエースZ

  • 有効成分:ラノコナゾール、クロタミトン、イソプロピルメチルフェノール、グリチルレチン酸
  • 特徴:真菌に対して広い効果。かゆみ止め成分配合。

副作用や使用上の注意

  • 刺激感・かゆみ・赤み:一時的に出ることがあります。使用を中止して医師へ相談。
  • 目や口に入らないよう注意:万一入った場合はすぐに洗い流す
  • 妊娠中・授乳中の方:医師・薬剤師に相談を
  • 爪白癬は外用薬では効果が出にくい:内服薬や医療機関での治療が必要なケースあり

子ども・高齢者・妊婦の注意点

  • 子ども(乳幼児)
    • 乳幼児への使用が推奨されていない
    • 病院での診察・処方が望ましい
  • 高齢者
    • 皮膚が乾燥・薄くなっていることが多く、刺激の少ない薬がおすすめ
    • 皮膚が固くなっている場合は、尿素配合も検討
    • 滑りにくい液体よりクリームタイプが安全
  • 妊婦
    • 基本的に医師に相談を

まとめ:水虫にはタイプと生活スタイルに合った薬を選ぼう

  • 強いかゆみには抗ヒスタミンなど配合:ブテナロックVαクリームやピロエースZなど
  • 広範囲に塗りやすい液体タイプ:ダマリンL液
  • 深く届く角質型対策:エクシブWディープ10

水虫は正しく薬を選んで、毎日きちんと塗ることで確実に改善できます。生活環境の見直しと並行して、完治まで根気よくケアを続けましょう!

本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、症状が長引く・悪化する場合は医師や薬剤師にご相談ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

もともと医療業界で働いており、そこから心機一転、他職種に転職しました!

転職してからはエクセルやパワポなどに携わることが多く、使い始めは正直苦労が絶えなかったです。苦労した経験から、分かりやすくエクセルやパワポのスキルをお伝えしていきます!その他、医療に関することも書いていきたいと思います。

目次