【薬剤師監修】後鼻漏(のどに流れる鼻水)市販薬・セルフケア完全ガイド

鼻をかんでも出ないのに、のどに鼻水が落ちる/痰がからむ/咳払いが止まらない
それ、いわゆる後鼻漏(こうびろう)かもしれません。

後鼻漏は「鼻水がのどへ回り込み、不快感や咳・痰の原因になる状態」のこと。しかも厄介なのが、本当に鼻水が流れている“後鼻漏”だけでなく、流れていないのに“垂れてる感じ”だけがする「後鼻漏感」もある点です。原因が違えば、効く対策も変わります。

目次

結論:後鼻漏は「原因別」に攻めるのが最短

後鼻漏の原因は多岐にわたり、副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎などが代表です。
さらに、耳鼻科の診察では胃食道逆流(胃酸の逆流)を疑う炎症所見まで確認することがあります。

だからこそ、市販薬で狙うべきはこの4つです。

  • アレルギー由来(サラサラ鼻水・くしゃみ):抗ヒスタミン内服/ステロイド点鼻
  • 粘い鼻水・痰がからむ(副鼻腔炎寄り/風邪後):去痰薬+洗浄(鼻うがい)
  • のどの違和感が主役(後鼻漏感/逆流の可能性):生活改善+受診判断
  • 何をしても長引く/片側だけ強い/発熱や顔面痛:市販で粘らず受診

後鼻漏セルフチェック:あなたはどのタイプ?

1)サラサラ系(アレルギー寄り)

  • 透明で水っぽい鼻水
  • くしゃみ・目のかゆみ
  • 季節性(花粉)や掃除後に悪化

2)ネバネバ系(副鼻腔炎・風邪後寄り)

  • 粘い、黄色〜緑っぽいことがある
  • のどに貼りつく、朝に痰が増える
  • 顔面の重さ、頭重感があることも

3)“垂れてる感じ”だけ(後鼻漏感の可能性)

  • 鼻をかんでも鼻水が多い感じはしない
  • でものどの奥が気持ち悪い、咳払いが続く
    → 実際に鼻水が流れていない「後鼻漏感」もあり、診断が重要です。

市販薬でできる「後鼻漏」対策の全体像

ここからは、あなたのブログのテンプレ(商品レビュー系)に合わせて、成分・向いている人・注意点・使い方をセットでまとめます。

① 後鼻漏の市販薬|まずは「アレルギー由来」を疑う人向け

後鼻漏の原因として、アレルギー性鼻炎は超頻出です。
サラサラ鼻水がのどへ流れているタイプは、鼻水の“元栓”を締める発想が効きます。

内服(第2世代抗ヒスタミン)|鼻水を減らす“基本”

アレグラFX(フェキソフェナジン塩酸塩)
  • 有効成分:フェキソフェナジン塩酸塩
  • 特徴:花粉・ハウスダストの鼻症状に。季節性は早め開始&継続が推奨されています。
  • 用法用量:成人(15才以上) 1回1錠/1日2回(朝夕)。
  • 向いている人:日中も活動する、まず標準から試したい
クラリチンEX(ロラタジン)
  • 有効成分:ロラタジン
  • 特徴:1日1回で続けやすい設計。
  • 用法用量:成人(15才以上) 1回1錠/1日1回(食後、毎回同じ時間帯)。
  • 向いている人:飲み忘れが多い人、継続のしやすさ重視
アレジオン20(エピナスチン塩酸塩)
  • 有効成分:エピナスチン塩酸塩
  • 用法用量:成人(15才以上) 1回1錠/1日1回(就寝前)。
  • 向いている人:夜にまとめて飲みたい人(※眠気など個人差あり)
ストナリニZジェル(セチリジン塩酸塩)
  • 有効成分:セチリジン塩酸塩
  • 用法用量:成人(15才以上) 1回1カプセル/1日1回(就寝前)。
  • 注意点:製品情報でも乗り物や機械類の運転操作はしない注意が明記されています。
  • 向いている人:夜に症状が強い/翌日に影響が出にくい生活リズムの人

点鼻(ステロイド点鼻)|鼻の炎症を抑えて“後鼻漏の元”を減らす

「鼻の粘膜が腫れて分泌が増える」タイプには、鼻の炎症を局所で抑える点鼻が有力です。

フルナーゼ点鼻薬〈季節性アレルギー専用〉(フルチカゾンプロピオン酸エステル)
  • 成分:フルチカゾンプロピオン酸エステル
  • 用法用量:15歳以上、左右各1噴霧ずつ、1日2回(朝・夕)。最大4回まで。
  • 注意点:年間で使用期間の目安が設定されています(例:1年間に3か月を超えない等)。
  • 向いている人:花粉で鼻づまり・鼻水が続く/内服だけでは弱い
ナザールαAR0.1%〈季節性アレルギー専用〉
  • 特徴:季節性アレルギー向けのステロイド点鼻
  • 用法用量(年齢制限が重要):成人(18歳以上)のみ使用、1日2回(朝・夕)など。18歳未満は使用しない。
  • 注意点:こちらも年間の使用期間目安などが明記されています。

② ネバネバ後鼻漏(痰っぽい/のどに貼りつく)に:去痰薬+洗浄が強い

後鼻漏が「痰みたい」「のどにこびりつく」タイプでは、粘液を動かすアプローチが有効です。

去痰薬(たんを出しやすくする)

ストナ去たんカプセル(L-カルボシステイン+ブロムヘキシン)
  • 成分:L-カルボシステイン+ブロムヘキシン塩酸塩。
  • 効能:たん、たんのからむせき。
  • 用法用量:大人(15才以上)1回2カプセル、1日3回食後 など。
  • 向いている人:のどに粘いものが絡む/鼻水が粘って落ちてくる感じ
ムコダイン去痰(L-カルボシステイン)
  • 成分・作用:L-カルボシステインを医療用と同量配合し、たんを出しやすくする。
  • 効能:たんの切れをよくする
  • 用法用量:大人(15才以上)1回1錠、1日3回(食後)等。
  • 向いている人:ネバネバが強い

ポイント:後鼻漏そのものは「鼻の問題」でも、のどに落ちて“痰症状”になるので、去痰薬がハマる人がいます(特に風邪後・粘稠鼻汁タイプ)。

③ いちばんコスパが良いセルフケア:鼻うがい(鼻洗浄)

薬を増やしたくない人にも強いのが鼻うがい。

鼻うがいの基本(痛くならないコツ)

  • 生理食塩水(約0.9%)が刺激を減らす要点。
  • 温度はぬるめ(20〜40℃目安)が推奨される解説あり。
市販キット(例:ハナノア)
  • 特徴:鼻の奥まで洗い流す、体液に近い成分で“ツーンとしにくい”設計などの説明あり。
  • 向いている人:花粉・ハウスダスト、後鼻漏の違和感、薬に頼りたくない人

④ 漢方で攻める(鼻炎〜後鼻漏の“体質寄り”に)

症状別の考え方(目安)

葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)
  • 方向性:比較的体力があり、鼻閉・鼻漏・後鼻漏などを目標に使われる説明があります。
  • 向いている人:鼻づまり+後鼻漏っぽい/副鼻腔炎寄りの不快感

※漢方は「体質・証」で合う合わないが出るので、店頭で相談しながらが安全です。

後鼻漏を悪化させる生活習慣(ここを直すと早い)

後鼻漏は、鼻だけでなくのど・胃の影響も受けます。
逆流性食道炎が関わる場合、胃酸を抑える薬(PPIやH2ブロッカー等)や、脂っこい食事・アルコール・カフェイン・炭酸などを避ける、姿勢や寝方を工夫する、といった改善もあるようです。

今日からできるセルフケア

  • 加湿(乾燥は粘液の粘度を上げがち)
  • 水分摂取(“のどに貼りつく”不快感を軽くする方向)
  • 就寝前の食事を控える/上半身を少し高くして寝る(逆流対策)
  • タバコ・香料・粉塵を避ける(粘膜刺激)

受診の目安(ここは市販で粘らない)

後鼻漏は原因が多岐にわたるため、耳鼻科では内視鏡検査、アレルギー検査などで原因を見極めることがあります。
次に当てはまれば、早めに受診が安全です。

すぐ受診推奨

  • 高熱がある、強いだるさ
  • 顔面痛・歯の痛み・頭痛が強い(副鼻腔炎が疑わしい)
  • 黄色〜緑の鼻水が長引く、口臭が強い
  • 片側だけの強い鼻づまり・鼻血が増える
  • 2週間以上セルフケアしても改善しない
  • 「垂れてる感じ」だけが続き、実際の鼻水が少ない(後鼻漏感の可能性)

病院での治療は何をする?

耳鼻科では原因別に治療が変わります。
例として、副鼻腔炎が強い場合は抗生剤など、上咽頭炎ではBスポット治療、逆流では胃酸を抑える薬+生活改善などが挙げられます。

Q&A

Q1:鼻をかんでも出ないのに、のどに落ちる感じがする。何から始める?

まずは 鼻うがい+(アレルギーっぽければ)抗ヒスタミン が堅いです。
それでも改善しない/実際の鼻水が少ないのに違和感が強い場合は「後鼻漏感」もあり得るので、受診で原因確認が早いです。

Q2:ステロイド点鼻って怖くない?

市販のステロイド点鼻は、用法用量・年齢制限・使用期間の目安が明確に設定されています。そこを守るのが大前提です。

Q3:去痰薬は「鼻水がのどに落ちる」だけでも使っていい?

「のどに粘いものが貼りつく」「痰っぽい」「咳払いが増える」タイプは、去痰薬がハマることがあります(製品効能は“たん、たんのからむせき”)。
ただし、発熱・顔面痛などがあれば市販で粘らず受診を。

まとめ

  • 後鼻漏は原因で対策が変わる(アレルギー/副鼻腔炎寄り/逆流/後鼻漏感)。
  • サラサラ鼻水:抗ヒスタミン内服+ステロイド点鼻が軸。
  • ネバネバ・痰っぽい:去痰薬+鼻うがいが強い。
  • 長引く/痛み・発熱/片側だけは市販で粘らず耳鼻科へ。
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