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【薬剤師監修】子供の目ヤニの原因と対応法|おすすめ市販薬・目薬のさし方徹底解説

お子さんの目に「目ヤニ」がついていて心配になった経験はありませんか?
大人と違って子供は免疫が未発達なため、目に細菌やウイルスが入りやすく、結膜炎やアレルギーによる目ヤニが出やすい傾向があります。

ただし「目ヤニ=すぐ病気」ではなく、寝起きに少し出る程度なら心配はいりません。
しかし以下のような場合は注意が必要です:

  • 黄色や緑色でベタベタしている
  • 片目だけでなく両目から多量に出る
  • 充血や腫れ、痛みを伴う
  • 発熱や鼻水などの全身症状がある

この記事では、子供の目ヤニの原因、家庭でできるケア、市販で買えるおすすめ商品、病院受診の目安、さらに目薬の正しいさし方まで徹底解説します。

目次

子供の目ヤニの主な原因

1. 生理的な目ヤニ(心配いらないケース)

  • 寝起きに少量ついている
  • 無色〜白色でさらさらしている
    ➡ 清潔なガーゼやコットンでやさしく拭き取るだけでOK

2. 感染性結膜炎(細菌性・ウイルス性)

  • 黄色や緑色のドロっとした目ヤニ
  • 充血やまぶたの腫れを伴う
  • インフルエンザやアデノウイルスに合併することも

3. アレルギー性結膜炎

  • 春や秋など花粉シーズンに多い
  • 透明〜白色で糸を引くような目ヤニ
  • かゆみ・涙目を伴う

4. 鼻涙管閉塞(新生児〜乳児に多い)

  • 涙の通り道が狭いため目ヤニが出やすい
  • 繰り返し発症することがある

自宅でできる子供の目ヤニケア

1. 清潔なガーゼで拭き取る

・ぬるま湯で濡らしたガーゼやコットンでやさしく拭く
・片目ごとに清潔な面を使用
・強くこすらず押さえるように

2. 手洗いを徹底

・目ヤニが出ているときは感染性疾患の可能性あり
・家族全員で手洗いを意識

3. 温かいタオルで温める

・涙の流れをよくし、詰まりが原因の目ヤニ改善に有効

目ヤニに用いられる成分解説

市販薬(OTC)の目薬には、目ヤニや炎症に対応する成分が含まれています。

抗ヒスタミン成分(クロルフェニラミンマレイン酸塩)
 アレルギーによるかゆみ・充血を抑える

抗菌成分(スルファメトキサゾールなど)
 細菌感染が疑われるときに処方で使われるが、市販では抗菌成分入りは少ない

ビタミンB6、B12、E
 目の新陳代謝を助け、疲れ目にも対応

子供の目ヤニに役立つ市販商品レビュー

清浄・洗浄タイプ(まずは洗い流すケアから)

アイボン マイルド

成分
イプシロン-アミノカプロン酸:炎症抑制作用
クロルフェニラミンマレイン酸塩:抗ヒスタミン作用
ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6):代謝促進作用
コンドロイチン硫酸エステルナトリウム:角膜保護作用
効能・効果
目の洗浄、眼病予防
特徴
涙に近い成分で目をやさしく洗浄、防腐剤不使用

アイコットン

成分
ベンザルコニウム塩化物0.01%溶液:消毒
特徴
目だけでなく、乳児の皮ふ又は口などにも使用できる

抗菌成分入り(軽度の感染が疑われる場合)

ロート抗菌目薬i(ロート製薬)

成分
スルファメトキサゾールナトリウム 4.00%:抗菌作用
グリチルリチン酸ニカリウム 0.15%:炎症抑制作用
イプシロン-アミノカプロン酸1.00%:炎症抑制作用
効能・効果
ものもらい、結膜炎(はやり目)、目のかゆみ、眼瞼炎(まぶたのただれ)
特徴
フレッシュな1回使いきりタイプ。しみないさし心地。細菌感染には、抗菌成分サルファ剤が効果を発揮し、つらい痛みや腫れなどの「炎症」には、Wの抗炎症成分がしっかりと効きます。小さなお子さまにも使える
用法・用量
1回2~3滴、1日5~6回点眼

サンテメディカル抗菌(参天製薬)

成分
スルファメトキサゾールナトリウム 4.00%:抗菌作用
グリチルリチン酸ニカリウム 0.25%:炎症抑制作用
タウリン1.00%:代謝促進作用
ビタミンB6 0.1%:代謝促進作用
効能・効果
ものもらい、結膜炎(はやり目)、眼瞼炎(まぶたのただれ)、目のかゆみ
特徴
高粘度の薬液が患部に長くとどまって効く独自の製剤設計の目薬。抗菌成分スルファメトキサゾールが細菌の繁殖を抑制。グリチルリチン酸ニカリウムが患部の炎症を抑え、タウリンとビタミンB6が傷ついた組織の代謝を促進。清潔な1回使いきりタイプで、防腐剤は無添加。 小さなお子さま(1歳以上)にも使える
用法・用量
1回1滴、1日3~5回点眼

抗菌アイリス使いきり(大正製薬)

成分
スルファメトキサゾールナトリウム 4.00%:抗菌作用
グリチルリチン酸ニカリウム 0.25%:炎症抑制作用
イプシロン-アミノカプロン酸1.00%:炎症抑制作用
ビタミンB6 0.1%:代謝促進作用
効能・効果
ものもらい、結膜炎(はやり目)、眼瞼炎(まぶたのただれ)、目のかゆみ
特徴
4種の有効成分が、ものもらい・結膜炎の原因菌の繁殖を抑え、かゆみなどの炎症を鎮め、炎症で傷ついた目の状態を改善。粘稠化剤ジェランガム(添加物)を配合した独自の滞留設計で、抗菌成分(スルファメトキサゾール)が目の表面に長く留まる。 小さなお子さまにも使える
用法・用量
1日3~6回、1回2~3滴

アレルギー対策用

ロートこどもソフト(ロート製薬)

成分
タウリン1.00%:代謝促進作用
クロルフェニラミンマレイン酸塩 0.03%:抗アレルギー作用
ビタミンB6 0.05%:代謝促進作用
L-アスパラギン酸カリウム 0.2%:代謝促進作用
効能・効果
眼病予防(水泳のあと、ほこりや汗が目に入ったときなど)、結膜充血、目のかゆみ、目の疲れ、眼瞼炎(まぶたのただれ)、目のかすみ(目やにの多いときなど)、紫外線その他の光線による眼炎(雪目など)、ハードコンタクトレンズを装着しているときの不快感
特徴
なみだに近いpHで、しみないさし心地。
用法・用量
15歳未満、1回2~3滴、1日5~6回点眼


年齢別の対応方法

  • 乳児(0〜1歳)
    ・基本は清潔なガーゼやコットンで拭き取り
    ・繰り返す場合は小児科や眼科へ
  • 幼児(2〜5歳)
    ・洗浄液や目薬の使用も検討可能
    ・使う際は必ず保護者が点眼する
  • 学童期(6歳〜)
    ・アレルギー用の点眼薬も選択可能
    ・自分で点眼できるよう練習を

子供の目薬の正しいさし方

  1. 手を石けんでよく洗う
  2. 子供をあお向けに寝かせる
  3. 下まぶたをそっと引き、目薬を1滴落とす
  4. すぐに瞬きをさせず、数秒まぶたを閉じる
  5. あふれた薬液は清潔なティッシュで拭き取る

💡 ポイント

  • 1回1滴で十分(多くても効果は増えません)
  • 兄弟で同じ点眼薬を共有しない
  • 容器の先が目やまつ毛に触れないようにする

病院にかかる目安・治療内容

  • 黄色・緑色のベタベタした目ヤニが続く
  • 両目に広がる
  • 発熱や咳など全身症状を伴う
  • 生後すぐから繰り返す

➡ 小児科または眼科を受診しましょう。

病院での治療内容

  • 細菌性結膜炎 → 抗菌点眼薬(例:クラビット点眼、フルメトロン点眼など)
  • ウイルス性結膜炎 → 対症療法、安静(抗菌薬は効かない)
  • アレルギー性結膜炎 → 抗アレルギー点眼薬

Q&A

Q1. 子供に大人用の目薬を使ってもいい?
➡ 基本的にNG。成分量が合わないため、必ず小児適応のあるものを使用しましょう。

Q2. 目ヤニが出ていても登園・登校していい?
➡ 感染性の疑いがある場合はNG。医師の判断を仰ぎましょう。

Q3. 目薬を嫌がってさせてくれない場合は?
寝ているときや、保護者が「上から自然に落とす」方法を試すと成功しやすいです。

まとめ

子供の目ヤニは、軽い生理現象から感染症まで幅広い原因があります。
「量が多い・色が濃い・充血や腫れを伴う」場合は早めに病院へ。
市販の洗浄液や子供用目薬を上手に活用しつつ、清潔にケアすることが大切です。

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