「最近抜け毛が増えてきた」「薄毛が気になり始めた」――そんなときにまず思い浮かぶのが 大正製薬のリアップシリーズ ではないでしょうか。
リアップは、日本で唯一、厚生労働省に承認された一般用医薬品(OTC)の発毛剤で、主成分 ミノキシジル が毛包に直接作用し、発毛を促します。
本記事では、リアップの特徴や歴史、臨床試験の結果、副作用、さらには実際に購入できる商品ラインナップまで、薬剤師の視点から徹底的に解説していきます。
リアップの開発の歴史|日本初の発毛剤誕生まで
リアップは、日本で初めて厚生労働省に承認された 一般用医薬品(OTC)の発毛剤 です。主成分は ミノキシジル(minoxidil) で、もともと高血圧の治療薬として開発された経緯があります。ミノキシジルの副作用として「多毛症」が報告されたことから、毛髪分野への応用研究が進みました。
・1999年:大正製薬が日本で初めて「リアップ」として発売開始(ミノキシジル1%配合)。
・2005年:日本で初めて女性用発毛剤「リアップレディ」を発売
・2009年:濃度を2%にした「リアップX5」が登場。より強力な発毛効果を期待できるように。
・2020年:長期的な研究の成果をもとに「リアップX5プラスネオ」が発売。血行促進や頭皮環境改善成分を追加。
・以降も「リアップジェット」など形状や使用感を改良したシリーズを展開。
このようにリアップは20年以上にわたり改良が重ねられ、日本の発毛市場を牽引し続けています。
発毛と育毛の違い
発毛とは
・定義:新しく毛を「生やす」こと。
・主に「薄毛や抜け毛で毛が生えてこなくなった部分に、再び毛を生やす」ことを目的としています。
・医薬品に分類される「ミノキシジル外用薬(リアップなど)」が代表例で、臨床試験により科学的に効果が証明されています。
・日本で発毛効果が認められているOTC医薬品はミノキシジル配合製品のみです。
👉 発毛剤は「毛がなくなった部分から毛を生やす」=治療に近い役割を担う。
育毛とは
・定義:すでに生えている毛を「太く・強く育てる」こと。
・抜け毛予防、毛髪のボリューム維持、頭皮環境を整えることを目的とします。
・医薬部外品(薬用育毛剤)や化粧品(スカルプケア製品)が中心。
・有効成分としては「センブリエキス」「グリチルリチン酸」「アデノシン」「t-フラバノン」などがあり、血行促進や抗炎症作用によって頭皮を健やかに保ちます。
・発毛効果は医学的に証明されていないものの、**「抜け毛を防ぎ、今ある毛を長持ちさせる」**ことに期待できます。
👉 育毛剤は「今ある毛を守り育てる」=予防・ケアの役割。
リアップの臨床試験と科学的根拠
リアップの効果は、数多くの臨床試験によって裏付けられています。特に大正製薬が国内で実施した試験では、以下のような結果が報告されています。
- 発毛効果の検証(男性型脱毛症:AGA対象)
・ミノキシジル5%を1日2回、24週間使用した結果、発毛効果が確認された。
・「太い毛の本数」が有意に増加。 - 長期使用試験(1年間継続)
・発毛効果は6か月を過ぎてからさらに顕著に。
・1年間の使用で「著明改善」「中等度改善」と評価された症例は全体の約70%。 - 安全性の検証
・副作用は頭皮のかゆみやかぶれ程度が大半で、重篤な症例は非常に少なかった。
・心臓や血圧への影響は臨床的に問題なしとされた。
これらの結果から、リアップは日本国内で エビデンスが明確な唯一のOTC発毛剤 として位置づけられています。
リアップの売上と市場での位置づけ
リアップは日本の発毛市場で圧倒的なシェアを誇っています。大正製薬の発表によると、
・累計販売本数は7,200万本以上(2023年3月)。
・国内の発毛剤市場におけるシェアはトップ。
特に「リアップX5プラスネオ」はミノキシジル5%を配合した商品で、AGA治療を自宅で行いたい男性を中心に高い支持を得ています。
さらに、リアップは テレビCM・医師推奨コメント・ドラッグストア展開 によって一般消費者の認知度が非常に高く、今でも「発毛剤=リアップ」というブランドイメージを確立しています。
リアップの成分解説
リアップの主成分は「ミノキシジル」ですが、それ以外にも補助的な有効成分が含まれています。
成分(一部) | 作用 |
---|---|
ミノキシジル | 血管拡張作用により毛母細胞を刺激、発毛を促進 |
トコフェロール酢酸エステル | 抗酸化作用・血行促進 |
ピリドキシン塩酸塩 | 抗炎症作用、皮脂の調整 |
l-メントール | 清涼感を与え、かゆみを抑える |
この組み合わせにより「発毛+頭皮環境改善」を両立しています。
リアップ(リアップX5ほか)セルフチェックシート
リアップを購入する前のチェックシートもホームページ上に掲載がありますので、そちらも是非ご確認ください。チェックシートの内容は下記となります。
使用不可:アレルギー歴あり | 本剤または成分によりアレルギー症状を起こしたことのある方は使用不可です。 |
使用不可:女性の方 | 男性用(ミノキシジル5%)は女性には使用不可。女性は「リジェンヌ」シリーズ(1%)をご利用ください。 |
使用不可:20歳未満 | 20歳未満での安全性・有効性は確認されていません。 |
使用不可:円形脱毛症など | 脱毛部位が円形・急性等の場合は壮年性脱毛症以外の可能性があり、使用不可です。 |
注意:頭皮に炎症・傷がある場合 | 傷や発赤、湿疹がある場合は治ってから再検討してください。 |
注意:脱毛パターンが異なる場合 | 判断が難しい薄毛形態は、使用前に医師または薬剤師の相談が推奨されます。 |
注意:家族にAGAの人がいない場合 | 遺伝的要因がない可能性があり、他の原因も考えられるため医師相談推奨。 |
注意:高血圧・心疾患など | 血圧や心臓、腎臓に障害のある方、甲状腺疾患の診断がある方、むくみのある方は要相談。 |
使用可能:上記に該当しない/相談済みの方 | 使用上の注意および製品表示を確認した上で購入可能です。 |
注意:65歳以上の方 | 高齢者は副作用が現れやすいため、使用前に医師または薬剤師と相談を。 |
リアップの種類
【大正製薬】リアップX5チャージ(男性用)
- 主成分:ミノキシジル5%
- その他成分:ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)、トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE)、ヒノキチオール、パンテノールを含む7種類配合(ミノキシジルを含めたら8種類)
- 特徴:毛母細胞を活性化させるパンテノールも配合
- 注意:毛髪が成長するには時間がかかります。効果がわかるようになるまで、少なくとも4ヵ月間毎日続けてご使用ください。
【大正製薬】リアップジェット(男性用)
- 主成分:ミノキシジル1%
- その他成分:トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE)、メントール、パントテニールエチルエーテル
- 特徴:心地よい使用感のジェット式エアゾール
- 注意:毛髪が成長するには時間がかかります。効果がわかるようになるまで、少なくとも6ヵ月間毎日続けてご使用ください。
【大正製薬】リアップリジェンヌ(女性用)
- 主成分:ミノキシジル1%
- その他成分:トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE)、パンテノール、メントール
- 特徴:女性炎症
- 注意:効果がわかるようになるまで、少なくとも6ヵ月間毎日続けてご使用ください。
リアップを使用した人の口コミ・体験談
◆20代男性の口コミ
- 「父親が薄毛なので心配で早めに始めました。まだ大きな変化はないですが、産毛のようなものが生えてきた気がします。」
- 「抜け毛が減ったので、このまま継続したい。ただ、1本あたりの価格が学生には高く感じる。」
- 「ベタつかないから朝でも使いやすい。ニオイも気にならないので助かります。」
◆30代男性の口コミ
- 「M字ハゲが気になり始めて半年間使用。少しずつですが毛が太くなった気がします。」
- 「正直、最初の3か月は変化なし。でも半年経つと髪のボリュームが戻ったように見えてきました。」
- 「副作用で頭皮が赤くなったことがありました。使用を1日休んだら落ち着いたので、その後は問題なく継続中。」
- 「朝晩のルーティンになっている。忙しくても手軽に使えるのがいい。」
◆40代男性の口コミ
- 「使って8か月。完全に生え揃うわけではないけど、スカスカ感がマシになった。」
- 「医師に相談する前にリアップを試してみました。確かに効果はあるけど、思った以上に費用がかかる。長期的に考えると病院の内服薬と比較した方が良いかもしれません。」
- 「頭頂部の薄毛に使いました。髪が細くて弱々しかったけど、以前よりコシが出た感じ。」
- 「頭皮のかゆみが強く出て断念。副作用のリスクはやっぱりあると実感しました。」
◆女性利用者の口コミ(リアップリジェンヌ)
- 「出産後の抜け毛が気になり使いました。1年くらい続けて、分け目が目立たなくなった気がします。」
- 「女性でも薬局で買えるのはありがたい。美容院でも『髪がしっかりしてきましたね』と言われました。」
- 「副作用はなかったけど、効果が出るまでに時間がかかるので根気が必要です。」
- 「値段が高めで続けるのは大変。もう少し安ければありがたいのにと思います。」
生活習慣とリアップ効果の関係
リアップは日本で唯一、厚生労働省から 発毛効果が認められているミノキシジル配合のOTC医薬品 です。しかし、「リアップを使えば必ず髪が生える」というわけではなく、 生活習慣の影響 を強く受けることが知られています。正しく使用していても、普段の生活習慣が乱れていると効果が半減することもあるのです。ここでは、リアップと生活習慣の関係について詳しく解説します。
睡眠と発毛の関係
髪の毛は睡眠中に最も活発に成長します。特に 成長ホルモンが分泌される深い眠り(ノンレム睡眠) が重要です。
- 睡眠不足や夜更かしが続くと、毛母細胞の分裂が滞り、発毛サイクルが乱れる
- リアップのミノキシジルによる「血流改善作用」があっても、毛根の細胞がしっかり活動できなければ効果は限定的
- 睡眠の質を上げるためには、 寝る直前のスマホ利用を控える、寝室の照明を暗くする、カフェインを夕方以降に摂らない などの工夫が効果的
食生活とリアップ効果
髪の毛は「ケラチン」というタンパク質から作られます。そのため、栄養不足や偏食が続くとリアップの効果も十分に発揮されません。
特に意識したい栄養素は以下の通りです。
- タンパク質:卵・肉・魚・大豆製品など
- 亜鉛:牡蠣、レバー、ナッツ類(毛母細胞の活性化に必須)
- 鉄分:赤身肉、ほうれん草(血液の酸素供給を助ける)
- ビタミンB群:豚肉、玄米、卵(エネルギー代謝を促進)
偏った食生活で栄養が不足していると、リアップで毛根への血流が改善されても、髪を作る材料が足りず効果が薄れてしまうのです。
ストレスとホルモンバランス
慢性的なストレスは、頭皮の血流を悪化させ、自律神経の乱れやホルモンバランスの不調を招きます。結果として、髪の成長が妨げられる可能性があります。
- 強いストレス → 交感神経優位 → 血管が収縮 → 頭皮の血流悪化
- ミノキシジルは血管を拡張させる作用を持ちますが、ストレスが常にかかっている状態では薬効が打ち消されやすい
対策としては、 軽い運動(ウォーキングやストレッチ)、入浴でリラックス、趣味の時間を作る などが効果的です。
飲酒・喫煙とリアップ効果
- 飲酒:適量であれば問題ありませんが、過度の飲酒は肝臓に負担をかけ、髪の材料であるアミノ酸やビタミンの代謝を阻害します。さらに、血流も乱れて発毛に悪影響を与えます。
- 喫煙:タバコに含まれるニコチンは強力な血管収縮作用を持ち、リアップの「血流改善効果」と真逆の作用を引き起こします。喫煙者はリアップの効果を感じにくい傾向があります。
運動習慣と発毛
適度な運動は全身の血流を改善し、リアップの作用をサポートします。
- 有酸素運動(ジョギング・自転車・水泳)は頭皮の血流改善に効果的
- 筋トレも基礎代謝を上げ、栄養素の循環を良くします
- ただし過度な筋トレや過剰なダイエットは逆効果になることもあるため注意が必要
使い方を失敗すると効果が出ない例まとめ
リアップは日本で唯一、厚生労働省に認可されたミノキシジル外用薬ですが、正しく使わないと本来の効果を十分に得られません。臨床試験でも「用法用量を守った人」と「自己流で使用した人」では発毛効果に大きな差が出ています。ここでは、よくある失敗例をまとめてみましょう。
1. 使用量を守らない
リアップは1回1mlを1日2回、頭皮に直接塗布することが基本です。しかし、「少ししか使わない」「気になる部分にだけ数滴つける」といった使い方では有効成分の浸透量が不足し、効果が出にくくなります。逆に「多めに塗れば効くはず」と思って2ml以上使う人もいますが、これは頭皮トラブルや副作用のリスクを高めるだけで効果が増すわけではありません。
2. 不規則な使用
忙しい日や忘れた日があっても「たまに使えば大丈夫だろう」と考える人も少なくありません。しかし、リアップは毎日継続して頭皮に薬を供給し続けることが大切です。使用を飛ばしたり、1日1回だけの使用を続けると、効果が得られるまでの時間が大幅に遅れます。
3. 頭皮環境が整っていない状態で使用
頭皮に皮脂やフケが多い、炎症がある状態でリアップを使用すると、ミノキシジルが毛根まで届きにくくなります。特に整髪料やスタイリング剤を落とさずに塗布してしまうと、薬剤がブロックされてしまい、効果が半減してしまいます。
4. 短期間で効果を判断してやめてしまう
リアップの効果は、最低でも4〜6カ月継続して使い続けることで実感できるとされています。しかし「1〜2カ月で効果が出ないからやめた」という人は非常に多く、これが最も大きな失敗例です。毛髪の成長サイクルは長く、即効性を求めると失敗しやすいのです。
5. 生活習慣を改善せずにリアップだけに頼る
睡眠不足、過度なストレス、栄養バランスの偏りなどがあると、いくらリアップを使っても発毛環境が整いません。リアップはあくまで「毛根に働きかける薬」であり、体のコンディション全体をサポートするものではないため、生活習慣を見直すことが必要です。
年齢別の発毛効果
リアップは幅広い年齢層に使用されていますが、年齢によって発毛の効果や実感スピードには差があります。
20代
・比較的、毛母細胞が活発に働いており、毛根の数も多く残っているため、効果が出やすい世代です。
・早めにリアップを使用することで「薄毛が進行する前に食い止められる」ケースが多く、特に家族に薄毛の傾向がある人は予防目的での使用が推奨されます。
・臨床試験でも、20代〜30代前半の男性は「発毛効果が顕著に現れた」というデータが出ています。
30代
・薄毛が気になり始める人が最も多い年代です。毛根はまだ十分に活動しているため、リアップを始めるタイミングとして最適です。
・発毛効果が実感できる人が多いものの、「頭頂部だけは改善するが生え際は効果が弱い」という声もあり、AGAの進行パターンによって差が出ることがあります。
40代
・毛根の数が減少し始め、発毛効果がやや現れにくくなる年代です。
・臨床試験でも「発毛効果を実感した割合」は20代〜30代に比べると下がりますが、薄毛の進行を止める、現状を維持するという効果はしっかりと期待できます。
・特に、使用を途中でやめると進行が一気に進むため、継続が重要になります。
50代以降
・毛根がかなり減少しており、「発毛の回復」というよりは「これ以上の悪化を抑える」ことが主な目的となります。
・完全に毛根が失われてしまった部分には効果が出にくいですが、まだ細い毛が残っている部分にはリアップの効果で太く育つことが確認されています。
・他の治療(フィナステリドやデュタステリドなど)と併用するケースも多く、単独での効果よりも総合的な治療が推奨されます。
よくあるQ&Aまとめ
Q1. リアップは女性でも使えますか?
A. はい、女性用リアップ(リアップリジェンヌ・リアップジェンヌFなど)が販売されています。
- 男性用(5%ミノキシジル配合)は男性の壮年性脱毛症を対象にしているため、女性が使用するのは適していません。
- 女性用はミノキシジル1%配合となっており、頭頂部のびまん性脱毛症に効果が期待できます。
- 妊娠・授乳中は安全性が確立されていないため使用を避けましょう。
Q2. リアップを使うと初期脱毛があるって本当?
A. 本当です。
- 使用開始から1〜2か月の間に「抜け毛が増えた」と感じる方がいます。
- これは毛周期が正常化し、古い毛が一気に抜けて新しい毛に生え変わる「初期脱毛」と呼ばれる現象です。
- 通常は一時的なもので、3か月以降に新しい発毛が実感できることが多いです。
Q3. 他の育毛剤やシャンプーと併用してもいいですか?
A. 基本的に問題ありません。
- リアップ(ミノキシジル)は発毛剤、一般的な育毛剤は血行促進や保湿を目的とした医薬部外品です。作用機序が異なるため併用できます。
- ただし、医師から処方される内服薬(フィナステリド、デュタステリドなど)と組み合わせる際は医師の指導を受けましょう。
Q4. リアップの効果は一生続くの?
A. 継続している間は効果が維持されますが、中止すると徐々に薄毛が再進行します。
- ミノキシジルは「毛母細胞を活性化して発毛を促す薬」であり、根本的にAGAを治すわけではありません。
- 使用をやめると毛根への刺激が途絶え、半年〜1年ほどで元の状態に戻るケースが多いです。
Q5. リアップの副作用はどんなものがありますか?
A. 主に以下が報告されています。
- 頭皮のかゆみ・赤み・フケ・かぶれ
- 全身に及ぶことはまれですが、心拍数の増加、めまい、血圧変動などが起こる可能性があります。
- 使用中に強い異常を感じたら、すぐに中止し医師や薬剤師に相談してください。
Q6. どれくらいの期間で効果が出る?
A. 個人差はありますが、目安は4〜6か月です。
- 最初の1〜2か月は初期脱毛期、
- 3〜4か月で産毛が増え始め、
- 6か月以降で太い毛に成長し「髪が増えた」と実感できることが多いです。
- 1年継続して効果がなければ、体質に合っていない可能性もあります。
Q7. お酒を飲んでもリアップは使える?
A. 過度の飲酒は控えた方が望ましいです。
- アルコールには血管拡張作用があるため、ミノキシジルと相互作用を起こしやすい可能性があります。
- 特に飲酒直後の使用は避ける方が安心です。
Q8. リアップをやめるとリバウンドしますか?
A. 厳密にはリバウンドというより、「元の薄毛状態に戻る」と表現するのが正確です。
- 使用中に育った毛はミノキシジルの作用によるものなので、やめると再びAGAが進行します。
- そのため、発毛を維持したい場合は継続使用が基本です。
Q9. リアップはどの薄毛パターンに効きやすい?
A. 頭頂部(てっぺん)の薄毛に特に有効です。
- 日本人男性のAGAは、前頭部(生え際)と頭頂部から始まるケースが多いですが、リアップは頭頂部の改善が得意。
- 生え際のM字ハゲには効果が出にくいことが報告されています。
Q10. 子どもや高齢者でも使える?
A. 使用は20歳以上65歳未満が対象です。
- 子どもや未成年は安全性が確立されていません。
- 65歳以上は毛根の数自体が減っているため、効果が乏しい可能性が高くなります。
Q11. 朝と夜、どのタイミングで使うのがベスト?
A. 基本は「1日2回、朝と夜」に使用します。
- 夜は入浴後に頭皮を清潔にしてから使用すると浸透しやすいです。
- 朝はスタイリング前に使えますが、完全に乾かしてから整髪料を使うようにしましょう。
Q12. リアップを塗ったあとにドライヤーは使える?
A. 使えますが、冷風または自然乾燥が望ましいです。
- 温風をすぐに当てると有効成分が蒸発する恐れがあります。
- 使用後は5〜10分ほど放置してから乾かすのがベストです。
まとめ
リアップは、日本で唯一「第一類医薬品」として厚生労働省に承認されている発毛剤であり、臨床試験によって科学的に効果が証明されている数少ない市販薬です。そのため、薄毛や抜け毛に悩む方にとって、最も信頼性の高い選択肢のひとつといえます。
ただし、発毛効果を得るには継続使用が欠かせません。一般的に効果が現れるまでには4〜6か月程度かかるとされており、短期間で劇的な変化を期待するのではなく、長期的な視点で根気よく続けることが重要です。また、副作用としてかゆみ・赤みなどの頭皮トラブルや、多毛症・動悸などが報告される場合もあるため、使用中に異変を感じたら早めに医師や薬剤師へ相談することが推奨されます。
さらに、リアップは決して安価な製品ではなく、1か月あたり約7,000〜8,000円程度のコストがかかります。そのため、費用負担と発毛効果のバランスを理解した上で、無理のない範囲で継続できるかを判断することも大切です。
総じて、リアップは「科学的根拠」「安全性」「ブランドの信頼性」の3点において、数ある育毛・発毛対策の中でも抜群の安心感を備えた製品です。正しい使い方を守り、生活習慣の改善やセルフケアと組み合わせることで、発毛効果を最大限に引き出すことが期待できます。