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【薬剤師監修】デリケートな悩み「カンジダ」に効く市販薬5選|かゆみ・おりもの・再発を防ぐポイントも徹底解説

女性に多いデリケートゾーンの悩みのひとつ「カンジダ症」。 かゆみやおりものの異常など、不快な症状が繰り返されることで、日常生活に大きなストレスを与える疾患です。再発しやすく、恥ずかしさから病院に行くことをためらう人も多いため、市販薬でのセルフケアを選ぶ方も増えています。

この記事では、薬剤師監修のもと、カンジダの基本知識から市販薬の選び方、成分の特徴、具体的なおすすめ商品まで詳しく解説。誰にも聞けなかった疑問を一緒に解決していきましょう。

目次

カンジダ症とは?

カンジダ症は、カンジダ・アルビカンスなどの真菌(カビの一種)が過剰に増殖することによって発症します。常在菌(常にいる菌)であるカンジダは、健康なときは問題を起こしませんが、以下の要因でバランスが崩れると症状が出てきます。

主な発症原因

  • 抗生物質の使用
  • 妊娠や月経によるホルモンバランスの変化
  • 疲労やストレスによる免疫力の低下
  • 通気性の悪い下着やナプキンの長時間使用
  • 糖尿病など基礎疾患

主な症状

  • デリケートゾーンの強いかゆみ
  • 白くぽろぽろしたおりもの(カッテージチーズ状)
  • 発赤、腫れ、灼熱感
  • 性交時の痛み

※カンジダ症は性感染症ではありませんが、性交渉によって悪化することがあります。

市販薬でのセルフケアは可能?

カンジダは一度病院で診断を受けていれば、市販薬で再発時の対応が可能です。特に、以下のような人にとって市販薬は心強い味方となります。

  • 医師から再発時は市販薬で対処してよいと指示されている
  • 軽度の再発であり、症状が以前と似ている
  • すぐに病院へ行けない事情がある

市販薬には、腟剤クリームタイプ外用スプレーなどのタイプがあります。

カンジダ治療に使われる主な成分

カンジダ治療に使われるのは抗真菌薬となります。

  • クロトリマゾール
  • ミコナゾール
  • イソコナゾール
  • オキシコナゾール

【薬剤師おすすめ】カンジダに効く市販薬一覧5選

メンソレータム フレディCC膣錠

  • 【タイプ】:腟錠
  • 【成分】:イソコナゾール
  • 【特徴】:6日間の連続使用。

エンペシドL腟錠

  • 【タイプ】:腟錠
  • 【成分】:クロトリマゾール
  • 【特徴】:6日間の連続使用。発泡錠なので腟内に有効成分が効果的に広がる。

メディトリート

  • 【タイプ】:腟錠
  • 【成分】:ミコナゾール
  • 【特徴】:6日間の連続使用。小型の坐剤

オキナゾール

  • 【タイプ】:腟錠
  • 【成分】:オキシコナゾール
  • 【特徴】:6日間の連続使用。難治性菌にも効果がある。※1日1回で終わるオキナゾールL600は薬局やドラッグストアで販売中。

フレディCCクリーム

  • 【タイプ】:外用クリーム
  • 【成分】:イソコナゾール
  • 【特徴】:外陰部のかゆみに直接塗布。

使用方法のポイント

  • 膣錠は就寝前に使用するのが基本。膣内にしっかり留まりやすく、成分が浸透しやすい時間帯です。
  • 手は清潔に洗うことが必須。使い捨て手袋や指サック付きならより安心です。
  • 外用薬は洗浄後に使用し、患部にやさしく塗り広げましょう。
  • 生理中は膣錠使用を避けるのが原則です。

副作用と注意点

  • 外用薬で刺激感やかぶれを感じる場合は使用を中止しましょう。
  • 膣錠を使用しても3日以内に症状が改善しない、または1週間で完全に治らない場合は医師へ相談を。
  • 糖尿病やステロイド使用中の方は再発しやすいため、慎重に対処を。
  • フェミニーナ軟膏など抗真菌成分が入っていないものは、カンジダ症の治療薬ではありませんのでご注意ください。どカンジダ治療薬と併用はしないようにしてください。

妊娠中や授乳中の対応

  • カンジダは妊娠中に再発しやすく、胎児への直接的影響は少ないものの、分娩時に感染リスクがあるため注意が必要です。
  • 市販薬を自己判断で使わず、必ず産婦人科で相談しましょう。
  • 授乳中でも一部の市販薬(外用薬)は使用可ですが、乳児に触れない部位で使うこと。

市販薬が効かない場合は?

  • 症状が改善しない、悪化する、繰り返す場合は耐性菌の可能性あり。
  • 細菌性膣炎、トリコモナス感染症など別の感染症の可能性もあるため、婦人科での検査が必要です。

病院受診のタイミング

以下のような場合は婦人科受診をおすすめします:

  • 市販薬を使っても改善しない・再発を繰り返す
  • おりものに悪臭・色の変化がある
  • 排尿や性行為時に強い痛みがある
  • 初めて症状が出た場合(自己判断が難しい)

繰り返さないための生活習慣

  • **通気性の良い下着(綿素材)**を選ぶ
  • デリケートゾーンをゴシゴシ洗いすぎない
  • お風呂で石鹸を使いすぎない、pHバランスを保つ
  • ストレスや疲労を溜めず免疫力を維持
  • 糖質を摂りすぎない(真菌は糖を栄養に増殖)
  • 過度なナプキン使用やおりものシートはこまめに交換

まとめ:カンジダの早期対処と再発予防がカギ

  • 初期症状を見逃さず、早めのケアが重要
  • 市販薬でも正しく使えば治癒可能。ただし使用方法や副作用には注意
  • 繰り返すなら病院で検査・治療を受けるのがベスト
  • パートナーとの関係や生活習慣の見直しも重要なポイントです

自分の体を大切にすることが、再発防止にもつながります。

本記事は一般的な情報提供を目的としています。症状に不安がある場合は必ず医師にご相談ください。

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この記事を書いた人

もともと医療業界で働いており、そこから心機一転、他職種に転職しました!

転職してからはエクセルやパワポなどに携わることが多く、使い始めは正直苦労が絶えなかったです。苦労した経験から、分かりやすくエクセルやパワポのスキルをお伝えしていきます!その他、医療に関することも書いていきたいと思います。

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